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鳥の巣箱の作り方|出入り口3cmが分かれ目、板1枚で作れる設計図とかけ方

ホームセンターで木の板を眺めながら「これで巣箱を作ったら、庭に鳥が来てくれるだろうか」と考えたことはありませんか。作ってはみたものの1年経っても空っぽのまま、というのは巣箱作りでいちばん多い結末です。

結論から書きます。鳥の巣箱の作り方で成否を分けるのは、木工の腕前ではありません。出入り口の直径をどの鳥に合わせるか、いつ・どこに・どの高さでかけるか——この2点で入居してもらえるかどうかがほぼ決まります。東京都環境局が公開している「巣箱教室」の資料や、鳥取県が配布している基本型巣箱の展開図には、その数値がはっきり示されています。

この記事では、公的機関が公開している設計図と寸法をもとに、幅15cmの板1枚から作る巣箱の作り方、組み立てで差がつく4つの仕掛け、そしてかけたあとに守るべき法律とマナーまでをまとめました。のこぎりを握る前に読んでおくと、遠回りをせずに済みます。

📌 この記事でわかること

・鳥の種類ごとの箱のサイズと出入り口の直径(公的資料の数値)
・幅15cmの板1枚から6部材を切り出す展開図の考え方
・ひさし・水抜き穴・背板・開閉式という4つの必須ポイント
・かける季節と高さ、天敵に狙われない木の選び方
・卵やヒナが入ったあとに守るべき鳥獣保護管理法とマナー

目次

鳥の巣箱の作り方は「出入り口の直径」でほぼ決まる

直径2.7〜3.0cmがシジュウカラとスズメの合格ライン

庭やベランダに巣箱をかけて、いちばん入ってくれる可能性が高いのがシジュウカラとスズメです。この2種を想定するなら、出入り口の直径は2.7〜3.0cmにします。東京都環境局が公開している「巣箱教室」の資料には、シジュウカラ・スズメ用として出入り口直径2.7〜3.0cm、箱の高さ18〜23cm、奥行き・幅12〜15cmという数値が明記されています。

なぜこの直径なのかというと、シジュウカラは全長14〜15cm、スズメもほぼ同じ大きさの小鳥だからです。彼らが自然の中で使っているのは、樹洞やキツツキが開けた穴。もともと体がぎりぎり通る狭い入口を選んで営巣する習性があり、狭さそのものが天敵よけになっています。人間の目には「窮屈すぎないか」と映る直径3cm弱が、彼らにとっては安心できる寸法なのです。

実際に穴を開けるときは、直径3cm前後の自在錐やホールソーを使うと切り口がきれいに仕上がります。手元にドリルしかない場合は、細い穴を円周状にいくつも開けてから中を抜き、やすりで整える方法でも作れます。切り口がささくれたままだと出入りのたびに羽根を傷めるので、内側も外側も指でなぞって引っかからない状態にしておきましょう。

注意したいのは、開けた穴を後から広げるのは簡単でも、狭めるのはほぼ不可能だという点です。迷ったら小さめの2.7cmから開けて、様子を見て広げるほうが安全です。

ムクドリを迎えるなら直径4.0〜6.0cmの大型サイズ

ムクドリを想定する場合、巣箱はひと回りもふた回りも大きくなります。同じ東京都環境局の資料では、ムクドリ用は箱の高さ28〜40cm、奥行き・幅15〜18cm、出入り口の直径4.0〜6.0cm、底から出入り口までの高さ18〜23cmとされています。

この差はそのまま体格の差です。ムクドリはシジュウカラより明らかに大きく、巣材を運び込む量も多いため、箱の内部に余裕がないと途中で使われなくなります。高さ28cm以上という指定は「余裕を持たせる」というより「これ以下だと入らない」という下限に近い数値だと考えてください。

ただし、ムクドリ用の巣箱を住宅密集地にかけるかどうかは慎重に判断したほうがよい場面があります。ムクドリは集団でねぐらをとる習性があり、地域によっては鳴き声や糞が問題になっているためです。自宅の環境や近隣との距離を考えて、シジュウカラ用の小型巣箱から始めるという選択も十分にあります。

豆知識として、出入り口の直径を4.0cm以上にすると、ムクドリだけでなくスズメも問題なく出入りできます。「大きい鳥用の巣箱に小さい鳥が入る」ことはあっても、その逆は起きません。呼びたい鳥をひとつに絞るほど、狙った鳥が来る確率は上がります。

見落としがちな「底から出入り口までの高さ」

設計図を見るとき、多くの人が箱の外寸と穴の直径だけを見て満足してしまいます。しかし同じくらい大事なのが、底板から出入り口の中心までの距離です。シジュウカラ・スズメ用では15cmくらい、ムクドリ用では18〜23cmが目安とされています。

この寸法が効いてくる理由は、巣の位置にあります。鳥は箱の底に巣材を敷いて産卵するので、底と穴が近すぎるとヒナが穴のすぐ下で育つことになります。すると外から手や前足が届いてしまい、カラスやネコに狙われやすくなる。逆に深さがあれば、ヒナは穴から離れた暗い底で守られます。

作るときは、まず箱の高さを決め、そこから逆算して穴の位置を決めるという順番にすると迷いません。たとえば高さ23cmの箱なら、上から数cmのところ、つまり底から15cmあたりに穴の中心が来ます。屋根の直下すぎると雨が吹き込みやすいので、ひさしの張り出しとのバランスも見ながら位置を決めます。

やりがちな失敗は、板を切ったあとに「ここが真ん中だから」と目分量で穴を開けてしまうことです。箱の中央に穴があると底までの距離が足りません。穴の位置は上寄り、これだけ覚えておけば大きく外しません。

実は「穴は大きいほど安心」ではありません

意外と知られていないのですが、出入り口を大きめに作っておけば「どの鳥でも入れて有利」というわけではありません。むしろ小鳥を呼びたい人にとっては逆効果になります。

直径を広げるほど、体の大きな鳥が先に占拠する可能性が高くなります。さらに、穴が大きいと外から中が見えやすく、天敵が頭や前足を差し入れる余地も生まれます。シジュウカラが自然界で樹洞を選ぶとき、わざわざ狭い穴を好むのは、その狭さ自体が防御装置になっているからです。

「せっかく作るなら汎用性が高いほうがいい」と考えて中間サイズの3.5cm程度で作ると、シジュウカラにとっては無防備で、ムクドリにとっては窮屈という、どちらにも中途半端な箱になりがちです。呼びたい鳥を決めて、その鳥の数値に合わせて作る。これが遠回りに見えて最短ルートです。

下の表は、東京都環境局の資料に示された数値を鳥種別に整理したものです(野鳥の教科書調べ)。作り始める前に、自分がどの列を目指すのかを決めてしまいましょう。

比較項目 シジュウカラ スズメ ムクドリ
箱の高さ 18〜23cm 18〜23cm 28〜40cm
奥行き・幅 12〜15cm 12〜15cm 15〜18cm
出入り口の直径 2.7〜3.0cm 2.7〜3.0cm 4.0〜6.0cm
底から出入り口まで 15cmくらい 15cmくらい 18〜23cm
地面からかける高さ 3m前後 3m前後 4〜5m

出典:東京都環境局「巣箱教室」の数値をもとに作成(野鳥の教科書調べ)

幅15cmの板1枚から6つの部材を切り出す展開図

板取りは「35・20・25・20・20・15」の6ブロック

巣箱作りでいちばん心が折れやすいのが、材料の切り出しです。ここは自分で図面を引かず、公的機関が公開している展開図をそのまま使うのが早道です。鳥取県が公開している「基本型巣箱の作り方(シジュウカラ用)」では、幅15cmの板1枚から6つの部材を順に切り出す方法が示されています。

板の上から順に、長さ35cm(背板)、20cm、25cm、20cm(屋根)、20cm(前板)、15cm(底板)と切っていきます。1枚の板を横に寝かせて、端から測って線を引き、あとはまっすぐ切るだけ。部材を別々の板から取ると幅が揃わず、組んだときに隙間ができますが、同じ板から連続して切り出せばその心配がありません。

この方式のうれしいところは、材料が「幅15cmの板1枚」で済むことです。ホームセンターの木材売り場で幅15cm前後の板を選び、必要な長さぶんだけ買えば、余りもほとんど出ません。切る本数も5回だけなので、のこぎりを使い慣れていない人でも半日あれば形になります。

注意点は、買う前に売り場で板の幅を実測することです。表示が15cmでも、製材の都合で数mm前後することがあります。幅が違うと展開図の寸法がそのままでは合わなくなるので、板を買ってから「実測した幅」で図面の数字を微調整する、という順番で進めてください。

側板は「のこぎりをななめに入れる」だけで屋根の傾斜ができる

展開図でいちばん感心するのが、側板の作り方です。20cmと25cmに切り分けた2枚を、それぞれ別々に斜めに切るのではなく、1つのブロックにのこぎりを斜めに入れて2枚に切り分けます。すると、片側が20cm・反対側が25cmという台形の板が2枚、同時にできあがります。

なぜこの形が必要かというと、屋根に傾斜をつけるためです。屋根が水平だと雨水がたまり、板が反ったり中に染み込んだりします。前が低く後ろが高い台形の側板を使えば、屋根は自然に前下がりになり、雨は前へ流れ落ちます。同時に、出入り口をやや下向きにする効果も生まれます。

切るときは、鉛筆で対角線を1本引いてから、その線を目でなぞりながらゆっくり挽くのがコツです。左右の側板が非対称だと屋根がねじれて隙間ができるので、切ったあと2枚を重ねてみて、ずれていたらかんなややすりで揃えておきます。

もし斜め切りが難しければ、屋根を水平にして前後に少しずらす方法もありますが、雨対策としては傾斜のほうが確実です。斜め切りは1回だけ。ここを丁寧にやると、完成後の耐久性がはっきり変わります。

板の厚さを寸法計算に組み込むのが上級者の作法

展開図には、初心者が見落としがちな2つの「厚さ補正」が書き込まれています。ひとつは底板。長さ15cmで切り出したあと、板の厚さの二倍ぶんを切り落とします。これは、底板が左右の側板の内側に入る設計だからです。補正せずに組むと、外寸が板の厚さの二倍ぶん大きくなり、側板と面が揃いません。

もうひとつは、屋根と前板が接する角の処理です。屋根板の裏側を、板の厚さの1/3ぶんだけ斜めに削ります。こうすると屋根と前板がぴったり合わさり、雨が入り込む隙間がなくなります。手を抜くと、この一箇所からじわじわ水が入ります。

ここで大事なのは、板の厚さは使う材料によって変わるので、設計図の数字をそのまま鵜呑みにせず、自分の板の厚さで計算し直すという姿勢です。参考にする公式の設計図が指定している樹種や厚さがあれば、その指定に従うのがいちばん確実です。厚みのある板ほど断熱性が上がり、夏の直射日光下でも箱の中の温度が上がりにくくなります。

そして、背板の上下にはしゅろ縄を通す穴を開けておきます。これを組み立ててから開けようとすると、狭い箱の中でドリルが振り回せず苦労します。板が平らなうちに開けておく。順番を変えるだけで作業がぐっと楽になります。

道具は5つ、削るなら「ちょうつがい」から考える

必要な道具は多くありません。のこぎり、直径3cm前後の穴を開けられるドリル(自在錐やホールソー)、ドライバー、木ねじか釘、そして木にかけるためのしゅろ縄。基本はこれだけで作れます。あとは、開閉式にするためのちょうつがいと、蓋を留めるとめ金があると仕上がりが良くなります。

ちょうつがいととめ金は金具代がかかるので、予算を抑えたい場合は代替手段があります。展開図でも、屋根を開閉式にする場合は「重なる2カ所にクギ穴を開ける」方法が示されています。釘を差し込んで留め、掃除のときは釘を抜くというシンプルな仕組みで、金具なしでも開閉できます。

木ねじと釘のどちらを使うかも、悩みどころです。釘は打つのが速い一方、木が乾湿を繰り返すうちに抜けやすくなります。数年使うつもりなら木ねじのほうが安心です。下穴を開けてからねじ込むと、板の端が割れずに済みます。

子どもと一緒に作る場合は、穴あけと斜め切りだけ大人が担当し、組み立てとねじ留めを子どもに任せると安全に進められます。夏休みの工作として作り、秋にかける——このスケジュールが実は季節的にもぴったり合います。

完成度を分けるのは、ひさし・水抜き穴・背板・開閉式の4点

📌 押さえておきたいポイント

見た目が同じ巣箱でも、①ひさしの張り出し方 ②底板の水抜き穴 ③背板・添え木 ④開閉できる構造——この4つがあるかないかで、鳥が入る確率と巣箱の寿命が変わります。すべて東京都環境局の資料に「作り方のポイント」として挙げられている項目です。

ひさしは長すぎても直角でもいけない

屋根の張り出し、いわゆるひさしについて、東京都環境局の資料はこう書いています。「ひさしは光や風雨を防ぎます。長すぎると鳥の出入りのジャマになり、箱に直角だと風雨避けの役割を果たさないので注意!」。短い文ですが、失敗の両側が言い切られています。

ひさしが必要な理由は明快です。出入り口は箱の前面に開いているため、屋根が前へ張り出していないと、横なぐりの雨がそのまま穴から入ります。中の巣材が濡れれば、卵もヒナも冷えます。逆に張り出しすぎると、鳥が穴の前でホバリングしにくくなり、出入りのたびに翼が当たります。

具体的な目安としては、前板から数cm前へ出る程度。手をかざしてみて、穴の真上に屋根の影ができ、なおかつ穴の前に空間が残っている状態が理想です。そして「箱に直角」、つまり屋根が水平のままでは、張り出していても雨をはじけません。前述の斜め切りによる傾斜と組み合わせてはじめて機能します。

豆知識として、ひさしの下面に浅い溝を1本彫っておくと、水が屋根の裏を伝って穴へ回り込むのを防げます。ここまでやる人は少ないですが、雨の多い地域では効果があります。

底板の水抜き穴を忘れると、中がいつまでも乾かない

巣箱作りでもっとも多い失敗のひとつが、底板の水抜き穴の開け忘れです。資料には「底板には水抜き穴を小さく開けます。こうすると水が入っても排水されます」と書かれています。開けるのは小さな穴を数個。それだけで、箱の寿命が変わります。

原因は構造にあります。どれだけ丁寧に作っても、横なぐりの雨や結露で少量の水は必ず入ります。底が塞がっていると、その水は逃げ場を失い、巣材が湿ったまま何日も残ります。湿った巣材はカビの温床になり、板も内側から腐っていきます。

対策は簡単で、底板の四隅と中央に細いドリルで穴を開けるだけです。穴が大きすぎると巣材がこぼれ落ちるので、細いドリルで数個というのがちょうどいいバランスです。底板を取り付ける前、板が平らな状態で開けておきましょう。

もしすでに完成した巣箱をかけていて、掃除のときに底が黒ずんでいたり、巣材が湿っていたりしたら、水が抜けていないサインです。翌年に架け替える際、底板だけ作り直せば済みます。巣箱は部材単位で直せるのが、手作りの強みです。

背板と添え木があると、風の日でも揺れない

木の幹に縄でくくりつけただけの巣箱は、風が吹くたびに左右に揺れます。揺れる巣箱は鳥が警戒して寄りつきませんし、縄が擦れて幹を傷めます。ここで効くのが背板です。資料には「巣箱の背には背板や添え木を取り付けると、木にかけたときに巣箱が安定します」とあります。

仕組みとしては、箱の背面に一枚の板や細い角材を縦に足すことで、幹と接する面積が増え、面で押さえられるようになります。鳥取県の展開図で長さ35cmの部材が背板として最初に切り出されているのも、箱の高さより長く取って上下に余白を作り、そこにしゅろ縄を通す穴を開けるためです。

取り付けるときは、背板の上下2カ所を縄で幹に固定します。上だけだと下が振り子のように動き、下だけだと前へ倒れます。上下で挟むことで、はじめて箱が幹に張り付いた状態になります。

幹がまっすぐでない木にかける場合は、背板と幹の間にできた隙間に薄い木片をかませると安定します。無理に強く縛って幹に食い込ませるより、隙間を埋めて面で当てるほうが、木にも巣箱にもやさしい方法です。

掃除のために「開閉式」にしておく

作った直後は思いつきにくいのですが、巣箱は1年に1度、中を掃除する必要があります。だからこそ資料は「観察や掃除がしやすいように、箱の一部を開閉式にしましょう」と勧めています。屋根を開ける方式でも、横板を開ける方式でも構いません。

屋根を開閉式にする場合は、重なる2カ所にクギ穴を開けて釘で留めるか、ちょうつがいととめ金を使います。横板を開閉式にする場合は、板の下側にちょうつがいをつけ、上側にとめ金をつけると、手前に倒して開く扉になります。展開図でも「扉をつけるか、開閉できるようにする」と明記されています。

大事なのは、とめ金を必ずつけることです。ちょうつがいだけだと、強風や鳥の出入りの振動で扉が開いてしまうことがあります。中に卵やヒナがいるときに扉が開けば、雨も天敵も入り放題になります。

そして、開閉できるようにしたからといって、繁殖中に開けて覗いてよいわけではありません。開閉式はあくまで巣立ったあとの掃除と補修のための仕組みです。この線引きは、後半で改めて触れます。

かける時期を間違えると、まる1年待つことになります

正解は秋から冬。春に慌てても遅い

巣箱をかける時期について、鳥取県の資料はこう説明しています。「小鳥たちが巣箱を利用するのは春から夏の繁殖シーズンです。この繁殖の季節までに巣箱はかけておきます」。東京都環境局の資料も「巣箱は秋〜冬にかけましょう」と明記しており、キヤノンのバードブランチプロジェクトも「秋から冬にかけて行うのが適している」としています。公的機関も企業の観察プロジェクトも、そろって秋冬を推しています。

理由は鳥の側の事情にあります。シジュウカラの場合、巣作りが始まるのは3月下旬から4月上旬。その前に営巣場所を下見して回ります。つまり、鳥が「今年はどこで子育てしようか」と物件探しをしている時期に、すでに巣箱がそこにある必要があるのです。

春になってから慌ててかけると、下見の時期を過ぎているうえ、新しい木の匂いや真新しい見た目が警戒される要因になります。その年は使われず、翌年の春を待つことになりかねません。夏休みに作って秋にかける、というスケジュールが理にかなっているのはこのためです。

すでに春を迎えてしまった場合でも、かけること自体は無駄になりません。その年に使われなくても、雨風にさらされて木の色が落ち着き、翌シーズンの候補になります。かけ直す手間を惜しまず、秋のうちに位置を見直しておきましょう。

冬のねぐらとして使われたら、春の入居はぐっと近づく

秋にかけるもうひとつの利点は、繁殖以外の使われ方があることです。鳥取県の資料には「冬の初めに巣箱をかけておくと、雪の降る冬に『ねぐら』として利用してくれるかもしれません。その巣箱が気に入れば、春には利用してくれると思います」と書かれています。

小鳥にとって冬の夜は、体温を保つのが難しい時間帯です。風の当たらない閉じた空間があれば、そこで夜を明かします。巣箱はまさにその条件を満たしています。そして一度その場所を安全だと学習した鳥は、春の営巣先の候補にその箱を入れます。

見分け方としては、冬の夕方に巣箱の出入り口を遠くから観察してみてください。日没前後に鳥が吸い込まれるように入っていけば、ねぐらとして使われている合図です。翌朝、明るくなるころに出ていく姿が見られることもあります。双眼鏡があると、家の中からでも確認できます。

注意したいのは、確認したさに近づかないことです。ねぐら利用中に人が近づけば、その鳥は別の場所を探します。せっかくの春への布石を、自分の手で崩さないようにしましょう。

年間スケジュールで見ると、動くべき月がはっきりする

巣箱にまつわる作業は、実は年間を通してやることが決まっています。作るのは夏まで、かけるのは秋から冬、春から夏は見守るだけ、そして巣立ったあとの秋に掃除して架け替える。この循環を一度覚えてしまえば、毎年迷いません。

特に混同しやすいのが、掃除の時期です。キヤノンのバードブランチプロジェクトは「翌年の秋に中の巣材を取り出し、掃除・補修をして架け替える」と説明しています。繁殖が終わった直後に手を出すのではなく、シーズンが完全に終わった秋に作業するのが基本です。

下のカレンダーは、巣箱にまつわる作業の適期を月別に整理したものです(野鳥の教科書調べ)。◎の月に手を動かし、△の月は何もしないのが正解、と読み替えてください。

🗓 巣箱づくり年間カレンダー

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

◎=掃除・架け替え・新設の最適期 ○=製作や下見に向く時期 △=繁殖期のため巣箱に手を触れない

高さ3m前後、入口はやや下向き。かけ方の実際

地面から3m前後という数字には根拠がある

かける高さは、鳥種によって目安が違います。東京都環境局の資料では、シジュウカラ・スズメは地面からの高さ3m前後、ムクドリは4〜5mとされています。キヤノンのバードブランチプロジェクトは「地面から2メートル以上の高所に架ける」としており、最低ラインは2mと考えるとよいでしょう。

高さが必要な理由は、地上の天敵から距離を取るためです。地面に近い巣箱は、ネコやヘビが登ってきやすくなります。3mという数字は、脚立を使えば人間が届き、かつ地上の天敵には手が届きにくいという、ちょうどよいバランスの高さです。

庭に高い木がない場合は、物置や塀、家の壁面に取り付ける方法もあります。その場合も、地面から2m以上を確保することを優先してください。高さが取れないなら、その場所は見送るという判断も必要です。

脚立を使うときは、必ず誰かに支えてもらうか、平らな場所に据えてから登ってください。巣箱をかける作業でいちばん危ないのは、鳥ではなく人間側の転落です。片手に巣箱、片手にしゅろ縄という状態で高所に登らないよう、事前に縄を通してから登る段取りにしましょう。

出入り口の前に枝があると、天敵の足場になる

巣箱の設置でよくある失敗が、止まり木のつもりで出入り口の前に枝を残してしまうことです。東京都環境局の資料は「鳥が嫌がる例」として、出入り口付近に枝がある巣箱の図を挙げ、「出入り口付近の枝は、小鳥の敵(ヘビ・猫・カラス)の足場になってしまいます」と説明しています。

人間の感覚では、鳥が止まる場所があったほうが親切に見えます。しかし小鳥は空中から直接穴に飛び込めるので、止まり木は必要ありません。むしろ、その枝はカラスがゆっくり構えて穴を覗き込むための足場になり、ヘビが体を伸ばして侵入するための中継点になります。

対策としては、まず出入り口の前が開けている木を選ぶこと。そして市販の巣箱を使う場合、前面に止まり木が付いていたら外してしまうことです。既製品には装飾として止まり木が付いていることがあり、そのままかけると防御性能が落ちます。

もう一点、かけたあとに枝が伸びてくることもあります。秋の掃除のときに周囲を見渡して、穴の前に届きそうな枝があれば切り戻しておく。この一手間が、翌年のヒナを守ります。

しゅろ縄や麻ひもで、幹を傷つけずに固定する

固定に使う材料は、東京都環境局の資料で「シュロ縄などを使いましょう」とされ、キヤノンのプロジェクトも「木の幹を傷つけないシュロ縄や麻ひも」を挙げています。針金やビニール紐ではなく、天然素材の縄を使うのが基本です。

理由は、木が生きているからです。針金で締めると、木が太るにつれて樹皮に食い込み、水や養分の通り道を絞めてしまいます。数年後に幹がくびれて弱る、ということが実際に起こります。しゅろ縄や麻ひもなら、多少食い込んでも樹皮を大きく傷めませんし、劣化して自然に切れます。

実際の作業では、背板の上下に開けた穴に縄を通し、幹の裏側で結びます。結び目は固く締めつつ、掃除のときにほどける結び方にしておくと、翌年が楽です。縄は年数が経つと弱るので、秋の点検のたびに緩みや切れを確認して、必要なら新しい縄に交換します。

幹に直接ねじや釘を打ち込む方法は、木にとって負担が大きく、樹木の管理者がいる場所では許可なくできません。自宅の庭でも、木を長く育てたいなら縄で巻く方式を選ぶのが無難です。

木の選び方は「まっすぐ・日当たり・風通し」の3条件

どの木にかけるかで、入居率は変わります。キヤノンのバードブランチプロジェクトは、設置場所の条件として「日当たりと風通しがよく、湿度の低い場所」「下枝の少ないまっすぐな木を選ぶ」ことを挙げ、さらに「入口をやや下に向ける」ことを勧めています。

湿度の低い場所という条件は、巣箱の中の環境に直結します。じめじめした場所ではカビが生え、巣材が乾かず、ヒナの健康にも影響します。地面が常に湿っている一角や、建物の北側で日が当たらない場所は避けたほうがよいでしょう。

「下枝の少ないまっすぐな木」は、前述の天敵対策とセットで理解できます。幹に枝が少なければ、ネコやヘビが登りにくくなります。逆に、幹の途中に太い枝が何本も出ている木は、天敵にとっての階段になります。

入口をやや下に向けるのは、雨対策です。屋根の傾斜で自然に下向きになる設計ならそのままで構いませんが、真上や上向きになっていると雨が直接入ります。かけたあと、少し離れて横から眺めて、穴が地面のほうを向いているか確認してください。

🏠 巣箱をかけるまでの手順

Step1:木を選ぶ(日当たりと風通しがよく湿度の低い場所、下枝の少ないまっすぐな木。出入り口の前に枝がないこと)
Step2:背板の穴にしゅろ縄を通す(登る前に地上で通しておく。上下2カ所とも)
Step3:高さを決めて固定する(シジュウカラ・スズメは3m前後、ムクドリは4〜5m。最低でも地面から2m以上)
Step4:離れて確認する(入口がやや下を向いているか、箱が揺れないか、穴の前に枝が届いていないか)
完了! あとは近づかず、家の中や離れた場所から静かに見守ります

置く場所で入居者が変わる——誰が来るかは環境が決めています

林の中ならシジュウカラ、家の近くならスズメ

同じ形の巣箱でも、かける場所によって入る鳥は変わります。鳥取県の資料は「低い山の林の中に、巣箱をかければ、シジュウカラ、ヤマガラなどが利用し、家の近くにかければ、スズメやムクドリなどが利用してくれます」と説明しています。

これは、それぞれの鳥が暮らす環境が違うからです。シジュウカラやヤマガラは樹木の多い環境を好み、林の中や庭木の茂った家に現れます。一方スズメやムクドリは人の生活圏に密着しており、市街地の住宅まわりで日常的に見られます。

自分の家がどちら寄りかを判断するには、日ごろ庭に来る鳥を思い出してみてください。すでにシジュウカラの「ツツピー、ツツピー」という声が聞こえているなら、シジュウカラ用の寸法で作る価値があります。スズメしか見ていないなら、無理にシジュウカラを狙うより、スズメが入りやすい環境を整えるほうが近道です。

庭に木が少ない場合でも、近所に公園や社寺林があれば、そこから飛来する可能性があります。半径数百メートルの環境まで含めて考えると、可能性が見えてきます。

シジュウカラの子育ては、思ったより短期決戦

入居してくれた場合、中で何が起きているのかを知っておくと、見守り方が変わります。万博記念公園が公開しているシジュウカラの繁殖記録によると、巣作りは3月下旬から4月上旬にメスが1週間かけて行い、産卵は4月中旬から。一腹卵数は4から12、8から10が普通とされています。

特徴的なのは抱卵の始め方です。孵化日をそろえるために、全部の卵を産み終わってから抱卵を始めます。産んだそばから温めるとヒナの成長にばらつきが出るため、スタートを合わせているわけです。抱卵から13日から14日で孵化し、孵化後18日から20日で巣立ちます。

つまり、卵が産まれてから巣立ちまでおよそ1か月ほど。この短い期間に人が巣箱を開ければ、それだけで放棄されることがあります。しかも巣立ったあとも、孵化後2週間から1か月は親鳥と共に生活します。庭で親子連れの声が聞こえるのはこの時期です。

🐦 野鳥スペックカード:シジュウカラ

全長 全長14〜15cm
巣作りの時期 3月下旬から4月上旬(メスが1週間かけて作る)
産卵の時期と数 4月中旬〜/一腹卵数は4から12、8から10が普通
孵化まで 抱卵から13日から14日
巣立ちまで 孵化後18日から20日
自然での営巣場所 樹洞やキツツキの開けた穴。コケや動物の毛で椀状の巣を作る

出典:万博記念公園「シジュウカラの繁殖期の生態」

70個かけて繁殖確認は29個。使われないのが普通です

巣箱をかけた人が最初にぶつかる壁が、「かけたのに来ない」という現実です。ここで数字を知っておくと、気持ちが楽になります。万博記念公園では2002年2月に巣箱を70個設置し、繁殖が確認されたのは29個。21個は巣材が入っただけ、2箇所ではシジュウカラ以外が営巣していました。

公園という恵まれた環境で、専門的な設置をしても、繁殖まで至るのは半数以下ということです。鳥取県の資料も「巣箱をかけても、すぐに鳥が利用するとは限りません。利用してくれるまで気長に待ちましょう」と書いています。1年目に使われないのは、失敗ではなく標準的な結果です。

やりがちな失敗は、来ないことに焦って、場所を頻繁に変えたり、中を覗いて確認したりすることです。位置を変えるたびに鳥の下見はリセットされ、人が近づくたびに警戒されます。動かすなら秋の掃除のタイミングで一度だけ、と決めておきましょう。

同じ公園の記録では、観察した7箱の平均で育雛数8.1羽に対して巣立ち数4.6羽、巣立ち率は49.4%でした。入居してからも半数ほどしか巣立てないのが自然の姿です。だからこそ、天敵の足場をなくす、雨を入れないといった小さな工夫が意味を持ちます。

タイプ別に、最初の1個をどう選ぶか

読者の目的によって、作るべき巣箱は変わります。子どもと工作として楽しみたいなら、幅15cmの板1枚から切り出す基本型が向いています。切る回数が5回と少なく、金具を使わず釘穴で開閉する方式にすれば、材料費も抑えられます。

子育ての様子を観察したいなら、横板を開閉式にした設計にして、庭の中でも家の窓から見通せる木にかけるのが現実的です。ただし観察は窓越しや双眼鏡で行い、繁殖期に扉を開けないことが前提です。

庭を賑やかにしたいだけなら、シジュウカラ用の小型巣箱を1つ、少し離れた位置にもう1つという配置が向いています。同じ木に2つ並べると縄張りが重なって使われないので、木を分けるのがコツです。

集合住宅のベランダなど、高さ2m以上を確保できない環境では、無理に設置しないという選択も大切です。低い位置の巣箱は天敵に狙われやすく、結果として鳥に不利益を与えます。かけられる場所がないなら、まずは庭に来る鳥の観察から始めるのも立派な入り口です。

巣箱をかけたあとに、やってはいけないこと

「近づかないで、野鳥の巣」は日本野鳥の会のマナー標語です

巣箱を作った人ほど、中を見たくなります。しかし日本野鳥の会が掲げるフィールドマナー「や・さ・し・い・き・も・ち」の最後の一文字は、はっきりこう定めています。「ち:近づかないで、野鳥の巣」。7項目のうちの1つを、巣への接近に割いているということです。

理由は、親鳥の行動にあります。人が巣の近くにいる間、親鳥は餌を運べません。それが繰り返されればヒナは餓え、場合によっては親が巣を放棄します。中を覗くという行為は、覗いた本人が思うよりずっと大きな介入です。

同じ標語には「き:気をつけよう、写真、給餌、人への迷惑」という一文もあります。撮影のために巣箱に近づくこと、周囲に餌を置いて鳥を集めることも、いずれも注意が必要な行為として並んでいます。巣箱を出入りする姿を撮りたい気持ちは分かりますが、距離を取ったまま望遠で狙うのが基本です。

観察したい場合は、家の窓の内側から双眼鏡で見る、あるいは巣箱から十分に離れた場所に座って眺める。それだけでも、親鳥が餌を運ぶ回数や、ヒナの声が日ごとに大きくなる様子は十分に分かります。

卵やヒナが入った巣は、許可なく撤去できません

知らずに違反してしまいやすいのが、巣の扱いです。東京都環境局は、卵またはヒナを含む巣について「許可なく撤去することはできません」と明記しています。巣のみの撤去は許可不要ですが、「ヒナが巣立つのを待ってからにしましょう。なお、巣立つまでは1ヶ月ほどかかります」とされています。

根拠になっているのは鳥獣保護管理法です。同じページには、許可なく野鳥を捕獲したり傷つけたり飼ったりすることは禁止され、「違反者には1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられます」と書かれています。東京都は愛玩目的での捕獲・飼養を認めていません。

巣箱の場合、自分で作ってかけたものであっても、中で野鳥が営巣を始めた時点で同じ扱いになります。「自分の巣箱だから自由にしてよい」とはならないという点は、かける前に理解しておくべきところです。掃除も撤去も、巣立ちを待ってからです。

もし想定外の生き物が営巣した、あるいは巣箱の位置が生活に支障をきたすといった事情が生じた場合は、自己判断で動かさず、お住まいの自治体の鳥獣担当窓口に相談してください。判断の基準は自治体によって示されています。

⚠️ 注意:必ず知っておきたいこと

巣箱の中で野鳥が繁殖を始めたら、卵やヒナが入った巣を許可なく撤去することはできません(鳥獣保護管理法)。掃除も点検も、巣立ちを待ってから行います。地面にいるヒナを見つけたときも、拾い上げるのではなく、そっとその場を離れるのが基本です。判断に迷う場合は自治体の鳥獣担当窓口に相談してください。
詳しくは東京都環境局「野生鳥獣との接し方について」環境省「野生鳥獣の保護及び管理」をご確認ください。

地面にいるヒナは、拾わずにその場を離れる

巣箱をかけていると、繁殖期に巣箱の下でヒナを見つけることがあります。東京都環境局は「巣立ったばかりのヒナ(特に4月から6月)は、うまく飛ぶことができずに、地面に落ちてしまうことがよくあります」と説明したうえで、大半は親の世話が必要ない健康なヒナで、人間による保護は不要だとしています。

親鳥は近くに人間がいるとヒナに接近できません。だからこそ、案内は明快です。「そのままにしてその場をそっと離れましょう」。心配で見守りたい気持ちがあっても、離れることがヒナのためになります。

例外として挙げられているのは、道路など危険な場所にいる場合です。そのときに限り、巣や近い木の枝に移すとされています。連れ帰る、家で育てるという選択肢はここには含まれていません。

飼い猫を屋外に出している家庭では、繁殖期だけでも室内で過ごしてもらうと、巣立ちの成功率が上がります。巣箱をかけるということは、その一帯を子育ての場として提供するということ。周囲の環境も含めて整えるのが、かけた人の役目です。

掃除は巣立ち後の秋に、年1回だけ

1シーズン使われた巣箱の中には、巣材がぎっしり詰まっています。これをそのままにすると、翌年に新しい巣を作るスペースがなくなり、使われなくなります。キヤノンのバードブランチプロジェクトは「年に1度のお手入れが必須」とし、翌年の秋に中の巣材を取り出して掃除・補修をして架け替えることを勧めています。

秋に行う理由は、繁殖期が完全に終わっているからです。夏のうちは二番子が育っている可能性があり、冬に入ると今度はねぐらとして使われ始めます。その間の秋が、唯一手を出してよいタイミングになります。ここでも開閉式にしておいた設計が効いてきます。

作業の内容は、巣材をすべて取り出し、中をよく乾かし、割れた板やゆるんだねじを直すこと。しゅろ縄が劣化していれば新しいものに交換します。屋根の傾斜が水平に近づいていないか、底の水抜き穴が詰まっていないかもこのときに確認します。

取り出した巣材は庭に放置せず、可燃ゴミとして処分するのが無難です。作業のあとは手を洗い、使った道具も洗っておきましょう。年1回のこの手間が、来年また同じ巣箱に鳥が戻ってくる確率を上げてくれます。

Q. 巣箱の中にカメラを入れて、繁殖の様子を録画してもいいですか?
A. 設置するなら、鳥が使い始める前——つまり秋の架け替えのタイミングで組み込んでおくことです。繁殖が始まってから箱を開けてカメラを入れれば、日本野鳥の会のフィールドマナー「ち:近づかないで、野鳥の巣」に反しますし、巣の放棄につながります。撮影が目的でも、繁殖中に手を触れないという原則は変わりません。

まとめ:鳥の巣箱の作り方は「穴の直径・秋にかける・そっと見守る」に集約されます

🐦 この記事の結論

巣箱の成否は木工の腕ではなく、呼びたい鳥に合わせた出入り口の直径で決まります。幅15cmの板1枚で作り、秋のうちに高さ3m前後へかけましょう。

✅ 要点チェック

  • 出入り口:シジュウカラ・スズメは2.7〜3.0cm
  • 材料:幅15cmの板1枚から6部材を切り出す
  • 必須の4点:ひさし・水抜き穴・背板・開閉式
  • かける時期:秋〜冬。高さは3m前後が目安
  • 繁殖中:近づかない、開けない、拾わない

巣箱づくりでいちばんもったいないのは、丁寧に作ったのに春先にかけてしまうことです。作る作業は夏のうちに終わらせ、秋になったら庭を歩いて、日当たりと風通しがよく、下枝の少ないまっすぐな木を探してみてください。出入り口の前に枝がないかを確かめ、しゅろ縄を上下2カ所で結んで固定すれば、その日から鳥の下見が始まります。あとは近づかず、窓の内側から眺めるだけ。最初の1年は空っぽでも、それが普通です。

※本記事の寸法・時期は東京都環境局「巣箱教室」鳥取県「巣箱の話」キヤノン バードブランチプロジェクト日本野鳥の会 フィールドマナーの公開情報にもとづいています。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

野鳥の教科書編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

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