橋の下をのぞいたら、泥のかたまりのような巣がずらりと横並びになっていた。ビルの軒下やコンクリートの梁に、いくつも同じ形の巣がくっついていた。そんな光景を見て「これは何の鳥の巣なんだろう」と気になって調べはじめた人が多いのではないでしょうか。ツバメの巣にしては形が違うし、数が多すぎる。その違和感は正しくて、それはイワツバメの巣である可能性が高いです。
先に結論を書きます。イワツバメの巣は、泥と枯れ草を自分の唾液で壁面に貼りつけて作られた、上部に穴の空いた球状(お椀形)の巣です。出入口は狭い横穴式で、ツバメの巣のように上がぱっくり開いていません。そして最大の違いは、1つの巣がぽつんとあるのではなく、多くの場合100羽以上のコロニーになって、同じ壁に肩を寄せ合うように並ぶことです。
この記事では、巣の材料と作り方から、なぜ橋の下やビルの軒下ばかりに集まるのか、ツバメの巣とどこで見分けるのか、3月上旬の渡来から9〜10月の渡去までの観察カレンダー、そして「困っているので撤去したい」という人がいちばん先に確認すべき法律のことまで、順番に整理していきます。巣を見つけて眺めたい人にも、自宅や職場に作られて悩んでいる人にも、判断の material になるところまで書きました。
・イワツバメの巣の材料・形・入口の特徴と、巣づくりの流れ
・橋の下やコンクリート建物に集団で営巣する理由と、探すべき場所
・ツバメとの見分け方(白い腰・白い足指・尾の形・声)
・3月上旬の渡来から9〜10月の渡去までの観察カレンダー
・巣を撤去できる時期と、卵やヒナがある巣に手を出したときの罰則
イワツバメの巣は泥と枯れ草でできた球形の集合住宅

巣材は泥と枯れ草、接着剤は自分の唾液
イワツバメの巣の材料は、泥と枯れ草(わら)の2つだけです。これをくっつけているのは接着剤でも樹脂でもなく、鳥自身の唾液です。武陽ガスの野鳥コラムは、この巣について「泥や枯れ草などを使い、唾液で壁面に貼り付けるようにして作られます。横穴式の出入口は狭く、全体がお椀形をしています」と説明しています。
なぜ唾液なのかというと、垂直なコンクリートや岩の壁に泥だけを押し当てても、乾く前にずり落ちてしまうからです。粘り気のある唾液を混ぜた泥を、下から少しずつ塗り重ねていくことで、壁からせり出す形の構造が支えられます。土台をつくり、その上へどんどん塗り重ねて大きくしていく——左官職人が壁を塗っていくのに近い作りかたです。
実際の巣を近くで見ると、泥の粒と枯れ草の繊維が混ざり合ってざらついた表面になっているのがわかります。枯れ草は見た目の飾りではなく、乾燥で泥がひび割れるのを防ぐ鉄筋のような役割を担っています。田んぼの土壁と同じ発想です。
注意したいのは、この巣は完全に乾ききるまで衝撃に弱いということ。作りかけの巣に人が近づいたり、下から棒でつついたりすると、巣そのものが崩れるだけでなく、その場所自体を放棄されることがあります。「泥がついているだけだから」と払い落とす前に、この記事の後半にある法律の項目を必ず読んでください。
上部に穴が空いた球状という形にはワケがある
イワツバメの巣の形をひとことで言えば「上部に穴の空いた球状」です。Wikipediaのイワツバメの項でも「海岸や山地の岩場に泥と枯れ草を使って上部に穴の空いた球状の巣を作り、集団で営巣する」と記述されています。壁と天井の境目に半球をくっつけ、上のほうに人が指1本入れるくらいの狭い横穴を開けた形、とイメージするとわかりやすいはずです。
この「入口が狭い」というのが、ツバメの巣との決定的な違いです。ツバメの巣は上が開いていて、外から中のヒナが丸見えになります。対してイワツバメの巣は、中がのぞけません。狭い横穴式の出入口は、カラスやヘビといった天敵が中に手や頭を突っ込めないようにするための構造だと考えられています。
実際に観察していると、親鳥が餌を持って戻ってきたとき、入口の縁に一瞬だけとまってからするりと中へ消えていきます。その動きの速さも、狭い入口ならではのものです。ヒナが大きくなってくると、その顔が入口から見えるようになり、外から中の様子がわかるようになります。
豆知識として、この形は「巣の中が暗い」という副作用も生みます。だから外から見て空っぽに見えても、中にヒナがいる可能性を否定できません。中をのぞこうとして脚立をかけたり、スマートフォンを差し込んで撮影したりする行為は、営巣放棄につながるのでやめておきましょう。
泥はどこから運んでくる?水田と雪解けの地面
巣材の泥は、営巣地のすぐそばにあるとはかぎりません。イワツバメは水田や湿った地面から、泥やわらをくちばしでくわえて何度も往復して運びます。つまり巣の場所を決める条件のひとつに「泥が取れる場所が近くにあるか」が入ってくるわけです。
山岳地帯では、この事情がもっとはっきり見えます。尾瀬保護財団の解説には「土と落ち葉などを口で混ぜては巣材を集めます。春先の雪解けの時期にわずかに土が出ている場所へ群がるように飛来して材料を調達」とあります。まだ雪が残る季節、地面が見えている数少ないスポットに群れが降り立つ光景は、この鳥の巣づくりを見るうえで印象的な場面です。
観察のコツとしては、巣そのものより先に「泥を採りにくる場所」を見つけたほうが早いことがあります。田んぼの畦、水たまりの縁、工事で土がむき出しになった場所などに、地面に降りて口いっぱいに泥をくわえている小さな黒い鳥がいたら、その周辺に営巣地があると考えてよいでしょう。ふだんは空中で生活する鳥なので、地面に降りている姿はこの時期に集中します。
知っておきたいのは、周囲がコンクリートで固められて泥が取れなくなると、その営巣地が使われなくなることがあるという点です。巣の材料が現地調達である以上、水辺の環境と営巣地はセットで考える必要があります。
巣の大きさはツバメとコシアカツバメの中間
「思ったより小さい」と感じる人が多いのがイワツバメの巣です。大きさの目安は、ツバメの巣とコシアカツバメの巣の中間程度。コシアカツバメの巣は入口が長く伸びたとっくり型として知られていますが、イワツバメの巣にはあの長い通路がなく、こぶし大の泥のかたまりに小さな穴が開いているように見えます。
大きさが控えめな理由のひとつは、鳥自体が小さいことです。イワツバメの全長は13〜15cm、体重はおよそ18g。ツバメの17cmと比べても、ひとまわり小さい体をしています。巣は体のサイズに見合った空間があれば足りるので、必要以上に大きくはなりません。
ただし、巣が小さいことと群れが小さいことはイコールではありません。むしろ逆で、1つ1つが小さいからこそ、同じ壁面に何十個も並べることができます。橋桁の下いっぱいに泥の巣がびっしり並ぶ光景は、この鳥ならではのものです。
見分けの注意点として、古い巣は雨風で入口が崩れ、上が開いてツバメの巣のように見えることがあります。形だけで判断せず、「複数の巣がまとまって並んでいるか」「壁と天井の境目にくっついているか」を合わせて見るのが確実です。
なぜ橋の下やビルの軒下に、いくつも並ぶのか
もともとは岸壁や洞穴、「下に支えのない場所」
イワツバメという名前のとおり、この鳥の本来の営巣地は岩場です。森林・林業系の解説サイトでは「山地や海岸の岸壁や洞穴、下に支えがない場所に営巣するのが特異です。従来は岩場や洞窟に集団営巣していましたが、現在は温泉旅館や山小屋の軒先さらにはコンクリート製の建造物にも営巣するようになりました」と紹介されています。
ここで注目したいのが「下に支えがない場所」という部分です。多くの鳥は、枝や梁など下から支えのある場所に巣を載せます。イワツバメは違って、垂直な壁と天井が交わるところに泥を貼りつけ、宙に浮いたような状態で巣を保持します。唾液を混ぜた泥という素材と、この営巣スタイルはセットで進化したものだと考えるとわかりやすいはずです。
具体例として、断崖のオーバーハング(せり出した岩の下側)や、洞穴の入口の天井付近が典型的な自然の営巣地です。共通しているのは、雨が直接当たらず、下から哺乳類が近づけないこと。この2つの条件を満たしていれば、素材が岩でもコンクリートでも彼らにとっては同じなのです。
注意点として、「岩の鳥」というイメージから山にしかいないと思い込むと見つけられません。次の項目で見るように、現在の日本ではむしろ人工の構造物のほうが探しやすくなっています。
1960年代以降、都市へ進出してきた
イワツバメが街で見られるようになったのは、そう古い話ではありません。昔は山間部の旅館や山小屋などでの営巣例が知られていた鳥でした。それが戦後、コンクリート製の大規模建造物が増えるとともに営巣が増加し、1960年代以降には都市への進出が見られるようになったと整理されています。
理由はシンプルで、コンクリートの構造物が「人工の断崖」として機能したからです。橋桁の下側、高架の裏、四角い建物の軒下は、断崖のオーバーハングと同じ条件をつくり出します。しかも街には街灯があり、灯りに集まる虫という餌資源まで揃っています。
具体的な場所としては、東京都建設局の生きもの解説が「人工構造物での営巣が多く、山小屋の軒先、市街地の学校、橋桁などに巣を作る傾向がある」と挙げているとおりです。日本野鳥の会京都の記述でも「橋の下やコンクリート建物の軒下に集団営巣」とされています。近年は湾岸の倉庫などで集団繁殖する例も報告されており、最近は関東と近畿で山地部から沿岸部へと分布が広がっています。
豆知識として、この「都市進出」は増えたのか、それとも押し出されたのかという議論が残っています。実際、東京都では準絶滅危惧種に位置づけられており、目につく場所にいる=安泰、とは言い切れません。
100羽以上のコロニーになるのはなぜか
イワツバメの巣が1つだけぽつんとあることは、あまりありません。群れる性質が強く、多くの場合100羽以上のコロニーを形成します。京都市岩倉のように、200〜1000羽の大群を見る年もある場所すら記録されています。
集団でいることの利点は、まず天敵の発見が早くなることです。数十羽が同時に空を見ていれば、猛禽が近づいたときに誰かが必ず気づきます。さらにイワツバメは群れで飛びながら採餌する習性があり、虫の多い場所を仲間の動きから知ることもできます。飛翔能力はツバメほど高くないぶん、数でカバーしている面があるわけです。
具体的には、コロニーでは巣と巣が壁を共有するほど密着して並びます。1つの壁面に泥の巣が数十個、隣同士でくっついている——この密集ぶりが、単独で営巣するツバメとの見た目の違いをいちばんはっきりさせます。
注意点として、コロニーの規模は年によって大きく変わります。去年たくさんいた橋に今年は数個しか巣がない、ということも起こります。数が減っていても放棄されたとはかぎらないので、巣の状態を決めつけないようにしましょう。
【失敗例】民家の軒先ばかり探しても見つからない
イワツバメの巣を探す人がやりがちな失敗が、「ツバメと同じところを探す」ことです。ツバメは民家の軒先や戸建て住宅の玄関先に営巣しますが、イワツバメが好むのはそこではありません。商店街の軒先を1日歩き回っても、この鳥の巣は見つからないことのほうが多いはずです。
原因は、2種が求める条件が違うところにあります。ツバメは人の出入りが多い、天敵が近づきにくい場所を選びます。イワツバメが選ぶのは、高さがあって下に支えのない、広い壁面。つまり探すべきは家ではなく、構造物です。
対策はシンプルで、探索場所を「川にかかる橋の下」「高架やインターチェンジの裏側」「学校や駅などの大きなコンクリート建築の軒下」「山小屋や温泉旅館の軒先」「湾岸の倉庫」に絞ること。橋なら、川沿いの道から下流側に回り込んで、桁の裏を見上げるのが定番です。
もうひとつのコツは、巣より先に鳥を探すこと。夏の夕方、同じ場所の上空を数十羽の小さな鳥がぐるぐる旋回していたら、その真下か近くにコロニーがあります。声を頼りにするのも有効で、濁った早口のさえずりが複数方向から聞こえたら当たりです。
イワツバメの巣は「民家の軒先」ではなく「大きなコンクリート構造物の裏側」にあります。川の橋桁の下、高架の裏、学校や駅の軒下、山小屋や旅館の軒先、湾岸の倉庫。上空を数十羽が旋回していたら、その近くにコロニーがあると考えて見上げてみてください。
白い腰と白い足指|ツバメの巣と間違えないための見分け方

決め手はひとつ、白い腰
飛んでいる姿を見て種類を決めるなら、見るべきは腰です。キヤノンのバードブランチプロジェクトは、この鳥について「白い腰が最も特徴的な識別点。足指まで羽毛が生えていることや、集団で繁殖するという習性がツバメとの主な違い」と紹介しています。ツバメの腰は紺色なので、上から見たときの印象がまったく違います。
なぜ腰が決め手になるのかというと、飛んでいる小鳥で確実に色を確認できる部位が限られているからです。頭や胸は角度によって見えたり見えなかったりしますが、腰の白は上を通過するときにも、旋回して背中を見せたときにも目に入ります。黒っぽい体の真ん中に白い帯が入って見えたら、それがイワツバメです。
のども見分けに使えます。ツバメののどは赤く、イワツバメののどは白色。上面は黒で藍色の金属光沢があり、下面は汚白色です。全体としては、黒と白のコントラストがはっきりした小鳥という印象になります。
注意点として、逆光で真上を通られると白い腰が見えません。太陽を背にして立ち、鳥が旋回して背を見せる瞬間を待つのが確実です。
尾は燕尾にならない、浅い凹型
「ツバメ=二股に割れた長い尾」というイメージがあると、イワツバメを見たときに違和感を覚えるはずです。イワツバメの尾は燕尾にならず、根元が白く浅い凹型で、V字状の短い尾です。ツバメより尾が短く、少し小さく見える、というのが図鑑の表現です。
数字で見ると差がわかります。イワツバメは全長14cm、翼開長30cm。ツバメは全長17cm、翼開長32cm。尾羽は外側で42〜52mm、中央で40〜48mmと、外と内でほとんど差がありません。この「外側と中央がほぼ同じ長さ」という構造が、二股に割れない浅い凹型のシルエットを作っています。
実際の見え方としては、飛んでいるイワツバメは「ずんぐりして尾が詰まった小鳥」に見えます。ツバメのように長いリボンを引いて飛ぶ感じがなく、翼と腰の白さのほうが目立ちます。
豆知識として、ツバメは尾羽を開くと白い横帯が出ます。イワツバメにはこの白い帯がありません。尾を開いた瞬間に白い点々が並ぶかどうかも、慣れてくると使える判断材料になります。
足指まで白い羽毛、通称「空飛ぶペンギン」
近くで見られたときの決定打が、足です。イワツバメは足指まで白い羽毛で覆われています。小鳥の足は普通むき出しの鱗状ですから、これはかなり珍しい特徴です。バードブランチプロジェクトの解説では「足の指先まで白い羽毛に覆われているイワツバメを、『空飛ぶペンギン』と呼ぶ人もいます」と紹介されています。
この羽毛には、寒冷地や高所での保温に役立っているという見方があります。イワツバメは平地から亜高山帯まで広く生息し、山小屋の軒先にも巣をかけます。標高の高い場所で、まだ雪の残る時期から巣づくりを始める鳥にとって、足先の防寒は無駄ではないのでしょう。
実際に確認できるのは、巣の入口にとまっているときや、泥を採りに地面へ降りているときです。空中を飛んでいる鳥の足指を見るのは無理なので、狙うなら地上に降りた瞬間。ここでも、泥を採りにくる水辺を押さえておくと観察のチャンスが増えます。
注意点として、この白さは汚れると目立たなくなります。泥を運んだあとの個体は足も体も泥色になっていることがあるので、足だけで判断せず、腰の白と合わせて確認してください。
| 分類 | 鳥綱スズメ目ツバメ科(学名 Delichon dasypus/英名 Asian House Martin) |
| 全長・体重 | 全長13〜15cm/体重およそ18g |
| 見られる季節 | 3月上旬に渡来し、9〜10月に南へ戻る(一部は越冬) |
| 生息環境 | 平地から亜高山帯まで。岸壁・洞穴と、橋桁やコンクリート建造物 |
| 鳴き声 | ピチュルピチュルと早く長く繰り返す濁った声。チリリッ、ジュピッとも聞こえる |
| よく見られる場所 | 川の橋桁の下、高架裏、学校・駅の軒下、山小屋や温泉旅館、湾岸の倉庫 |
飛び方と声でも分けられる(野鳥の教科書調べ・早見表)
姿がよく見えないときは、飛び方と声が手がかりになります。ツバメは時速40〜50km/hで俊敏に飛び、急降下すると時速70km/hに達します。対してイワツバメはツバメほど飛翔能力が高くなく、集団で声を出しながら虫を取ります。1羽が矢のように直線的に飛び去るのがツバメ、数十羽がゆるく旋回しながら鳴き交わしているのがイワツバメ、という見え方の差です。
声の質もはっきり違います。イワツバメのさえずりは「ピチュルピチュルピチュル」と早く長く繰り返し、ツバメと異なる濁った音が特徴とされています。ツバメの澄んだ「チュビチュビ…ジー」に比べると、ざらついた雑音混じりに聞こえます。橋の下でこの濁った早口が反響していたら、姿が見えなくてもコロニーがあると判断できます。
下の表は、記事内で確認した公的機関・専門サイトの記述をもとに、野鳥の教科書が観察現場で使う順に並べ直したものです。上の行ほど、遠くからでも判断しやすい項目になっています。
| 比較項目 | イワツバメ | ツバメ | 見分けのコツ |
|---|---|---|---|
| 腰の色 | 白い | 紺色 | 背中を見せた瞬間に白帯が出るか |
| 巣の並び方 | 集団で密集 | 単独 | 同じ壁に何個も並んでいるか |
| 巣の入口 | 狭い横穴式 | 上が開いたおわん形 | 中のヒナが見えるかどうか |
| のどの色 | 白色 | 赤い | 正面から見たときの顔の印象 |
| 尾の形 | 燕尾にならない浅い凹型 | 深く割れた燕尾 | 飛ぶ姿のシルエット |
| 大きさ | 14cm・翼開長30cm | 17cm・翼開長32cm | 並んで飛ぶと差がわかる |
| 足と指 | 白い羽毛に覆われる | 黒い足 | 地面に降りたときが確認の好機 |
| 飛び方と声 | 群れで旋回・濁った早口 | 単独で高速・澄んだ声 | 姿が見えなくても判断できる |
ツバメの仲間はほかにもいて、腰の色と巣の形を組み合わせると整理しやすくなります。コシアカツバメは集合住宅などの建物の高いところや橋の下に、ショウドウツバメは土手に穴を掘って集団で、リュウキュウツバメは人家や橋などにツバメと同じようなおわん型の巣をつくります。仲間ごとの違いはこちらで詳しくまとめています。

春先に空を横切る黒い鳥を見て、「これって全部ツバメなの?」と首をかしげたことはありませんか。軒下に巣をかけるおなじみのツバメだけでなく、駅のホームの天井に集まる…
巣を見つけたら、いつ何が見られるのか
3月上旬の渡来から9〜10月の渡去まで
イワツバメは夏鳥です。3月上旬ごろに東南アジアなどから日本に飛来し、4月の繁殖期を経て9〜10月に戻っていきます。つまり、巣に鳥がいる期間はおよそ半年。冬に橋の下をのぞいても、泥の巣だけが残っていて鳥はいません。
この時期のずれを知っておくと、観察の空振りが減ります。3月に見つけた巣は「これから使われる巣」ですし、11月に見つけた巣は「今年使われた巣」か「何年も残っている古い巣」です。巣の存在と鳥の存在は、季節によって切り離して考える必要があります。
越冬地はサハラ砂漠以南のアフリカ、インド、東南アジア、中国南部にわたります。日本で見ているあの小さな鳥が、その距離を移動していると考えると、3月の到着はちょっとしたニュースです。
注意点として、飛来のタイミングには地域差と年による差があります。カレンダーどおりに現れないこともあるので、「先週いなかったから今年は来ない」と決めつけず、何度か通ってみてください。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| △ | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | △ | △ |
◎=よく見られる(もっとも観察しやすい時期) ○=見られる △=まれに見られる
3月上旬に渡来し、産卵は4〜8月。巣とヒナの観察は5月中旬〜7月下旬が狙い目。9月は渡りの群れが集まる時期で、日本野鳥の会京都支部の探鳥会では出現率がもっとも高い月(40%)として記録されています。冬の△は、三重県・福岡県・熊本県・鹿児島県などで確認されている越冬個体を指します。
産卵は4〜8月、1回に3〜4個
巣が完成すると産卵に入ります。産卵期は4〜8月で、1回に3〜4個の卵を産みます。孵化したあとは3〜4羽のヒナを育てることになり、狭い泥の巣の中はかなり手狭になります。
産卵期が4月から8月までと長いのは、条件がそろえば年に2回繁殖するからです。この点は次の見出しで詳しく触れますが、「6月に巣立ったからもう終わり」と考えるのは早すぎるということだけ先に覚えておいてください。8月でもまだ卵やヒナがいる可能性が残ります。
観察の視点では、産卵期の巣は静かです。親鳥が出入りする回数も、ヒナがいる時期に比べれば少なくなります。巣の周りをずっと見ていても動きが乏しいので、この時期は「使われている巣かどうか」の判定が難しい時期でもあります。
注意点として、抱卵中の親鳥は刺激に弱く、驚いて巣を離れると卵が冷えてしまうことがあります。巣の真下に長時間立ち止まらない、三脚を据えて張り込まないといった配慮が、この時期はとくに大切です。
5月中旬〜7月下旬が、ヒナの見どころ
巣とヒナの様子を見たいなら、狙い目は5月中旬〜7月下旬です。尾瀬保護財団の解説でも、7月ごろの巣について「親がヒナに餌を運ぶ姿が観察できます。ヒナが巣から顔をのぞかせる様子も見られます」と紹介されています。
この時期がいい理由は、行動が派手になるからです。親鳥は空中で捕まえたハエ・アブ・トンボ・ハアリなどの飛ぶ虫を、何度も巣へ運びます。出入りの頻度が上がるので、遠くからでも「今この巣は使われている」とすぐわかります。
具体的な観察ポイントは、狭い入口に見える顔です。ヒナが大きくなると、その顔が入口から見えるようになります。親が近づくと入口いっぱいに口を開けた顔が押し合いになり、餌を渡した親がまた飛び去る——この一連の流れが、コロニーのあちこちで同時に起きます。
豆知識として、この時期は双眼鏡があるとまったく違う世界が見えます。巣から離れた場所に立ち、コロニー全体をひとつの画として眺めると、どの巣がいちばん活発かがわかります。近づかずに情報量を増やせるのが、光学機器の一番のメリットです。
秋の群れ、そして一部は日本で越冬する
繁殖が終わると、イワツバメは渡りの準備に入ります。春秋の渡りの時期には、数羽〜50羽程度の群れが観察されるようになり、繁殖地から離れた場所でも姿を見かけるようになります。日本野鳥の会京都支部の記録では、9月の探鳥会での出現率がもっとも高く40%とされています。巣がなくても会える時期、ということです。
この時期の群れは、電線や河川敷の上空でまとまって飛び回ることが多く、双眼鏡がなくても「小さな鳥が集団で旋回している」と気づけます。京都市岩倉のように、200〜1000羽の大群が見られる年がある場所も知られています。
そして意外と知られていないのが、全部がいなくなるわけではないという点です。生物多様性センターの標識調査解説には「夏鳥として九州以北に渡来し、繁殖する一方、本州中部以南では少数が越冬することが確認されています」とあります。三重県、福岡県、熊本県、鹿児島県などでの越冬記録があります。
注意点として、冬に見かけたツバメ類をすべてイワツバメだと決めつけないこと。冬季の記録は貴重なので、腰の白さと足の羽毛まで確認できたときだけ「イワツバメ」と記録に残すのが誠実なやり方です。国内の分布は生物多様性センターの鳥類標識調査データで確認できます。
実は毎年ゼロから作らない|古い巣をめぐる争奪戦
巣の再利用が、年2回の繁殖を支えている
「毎年春になると鳥が一から巣を作る」というイメージは、イワツバメには当てはまりません。この鳥は以前に作られた巣を補修、増築して再利用します。武陽ガスの解説には「以前に作られた巣を補修、増築して再利用します。この習性により、労力を削減して年2回の繁殖が可能」と書かれています。
理屈は明快で、泥を運んで一から積み上げるには、往復の回数も日数もかかるからです。すでにある巣を補修するだけなら、その時間と体力を繁殖そのものに回せます。結果として、1シーズンに2回子育てできる可能性が生まれます。産卵期が4〜8月と長いのは、この2回目があるからです。
観察していると、春先に泥を運ぶ行動と、巣の縁だけを塗り直す行動の両方が見られます。まるごと新築している個体と、リフォームで済ませている個体が同じコロニーに混ざっているわけです。
注意点として、この習性は「去年の巣がある場所には今年も来る」ことを意味します。巣がある建物のオーナーにとっては、シーズンごとの一時的な出来事ではなく、複数年にわたる付き合いになるということでもあります。
空中戦とスズメの横取り
古い巣に価値があるということは、当然そこに競争が生まれます。武陽ガスの解説は「古い巣をめぐって激しい争奪戦が発生し、空中戦が展開されることも珍しくありません」と伝えています。渡来直後のコロニーが騒がしいのは、単に賑やかなのではなく、物件の取り合いをしている面があるのです。
相手は同種だけではありません。スズメに巣を横取りされるケースもあります。スズメは狭い穴のある空間を好むので、上部に小さな入口が空いたイワツバメの巣は、スズメにとっても都合のいい構造なのです。
実際に見ていると、イワツバメの巣の入口からスズメが顔を出す、という不思議な光景に出くわすことがあります。「イワツバメの巣を見つけた」と思って観察していたら住人が別の鳥だった、というのは現場ではよくある話です。巣の形だけで種類を確定しないほうがいい理由が、ここにもあります。
豆知識として、オスは受精可能な期間にメスをガードする行動をとります。これはコロニー繁殖における遺伝子保護の戦略と解釈されており、密集して暮らすからこその行動です。空中でオスがメスにぴったり付いて飛んでいたら、それを見ている可能性があります。
空き巣に見えても壊さないほうがいい理由
ここまでの話をまとめると、シーズン外の空っぽの巣にも意味があることがわかります。来年その巣を使うのは、去年と同じ個体かもしれませんし、争奪戦を勝ち抜いた別の個体かもしれません。いずれにせよ、その巣は「来年の繁殖のための資源」として機能しています。
壊さないほうがいい理由はもうひとつあります。巣が撤去されても、鳥は同じ構造物に戻ってくることが多いからです。壊せば来なくなるのではなく、また泥を運んで作り直すだけ——それなら、建物側で困っている部分(フンなど)に対処するほうが、結果的に手間が少なくて済みます。
具体例として、集団営巣する場所は「壁の条件」で選ばれています。橋桁や軒下という構造そのものが変わらないかぎり、彼らにとっての魅力は変わりません。1つの巣を落とすことで解決する問題ではないのです。
イワツバメは古い巣を補修・増築して再利用し、その省エネによって年2回の繁殖を可能にしています。だから空っぽに見える巣も、来年の子育てを支える資源です。壊しても構造物の条件が変わらないかぎり、彼らはまた同じ場所に泥を運んできます。
イワツバメの巣を撤去したいときに、最初に確認すること
すべての野生の鳥は鳥獣保護管理法の対象
自宅や店舗、管理する建物に巣を作られて困っている場合でも、いきなり落とすことはできません。イワツバメを含むすべての野生の鳥は、鳥獣保護管理法(鳥獣保護法)の対象です。日本野鳥の会は同法について、許可なく野鳥を捕まえたり飼ったりすることが禁止されており「捕獲や狩猟の制限、飼育や販売の規制、鳥獣保護区の設定や整備等について」定められていると解説しています。
「巣は建物の一部だから自分のものでは」と考えたくなりますが、問題になるのは巣という物体ではなく、その中にいる卵やヒナです。卵やヒナがいる巣を落とすことは、鳥そのものに手を出す行為とみなされます。
判断が必要なのは、次の2点です。今その巣に卵やヒナがいるか。いるなら、待てるのか、待てないのか。この順番で考えると、やっていいことと相談すべきことが整理できます。
注意点として、法律の運用や相談窓口は自治体ごとに案内が異なります。迷ったら、お住まいの市区町村の鳥獣保護担当部署に問い合わせるのが確実です。法律の全体像は日本野鳥の会の解説ページがわかりやすくまとまっています。
卵やヒナがある時点で、撤去は違法になる
線引きははっきりしています。卵が確認されたり、ヒナが生まれてしまった場合は、その時点から巣を撤去する行為が法律に違反することになる、と説明されています。まだ何もいない泥のかたまりと、卵が入った巣とでは、扱いがまったく変わるということです。
罰則も軽くありません。無許可で違反した場合、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に処せられる可能性があるとされています。「小さな鳥の巣を1つ落としただけ」で済む話ではないと考えてください。
ここで厄介なのが、イワツバメの巣は入口が狭く、中が見えないことです。ツバメの巣なら卵やヒナの有無を目視できますが、イワツバメの巣では確認できません。だからこそ、「空に見えたから落とした」が通用しにくい鳥だと言えます。
実務的な判断材料は、親鳥の出入りです。1羽でも巣に出入りしている、入口に顔が見える、下に新しいフンが落ち続けている——このどれかに当てはまるなら、中に卵かヒナがいると考えて手を出さないのが安全です。ツバメの巣の撤去タイミングと法律の関係は、こちらの記事でも詳しく整理しています。

春先に軒下を見上げたら、壁に泥の点が数か所ついていた。玄関の上でツバメが旋回している。そんな場面に出くわすと、多くの方が「今のうちに何とかしたい」と考えます。糞…
撤去できるのは、産卵前か巣立ち後
逆に言えば、撤去が許される時期もあります。産卵前、つまり巣作りの初期段階で泥や藁が付着しはじめた段階か、ヒナが完全に巣立った後の空き家状態です。「作りかけ」か「終わったあと」の2つのタイミング、と覚えてください。
この時期を狙うなら、動き出しは早いほどいいことになります。イワツバメの渡来は3月上旬。そこから巣づくりが始まるので、営巣させたくない場所がある建物では、飛来前の段階で物理的に近づけない工夫をしておくのが現実的です。巣ができてから対応しようとすると、産卵までの短い時間で判断を迫られます。
どうしても卵やヒナがある巣を動かす必要がある場合は、自力で判断しないこと。地方自治体に相談して「鳥獣の捕獲等許可申請」を提出し、許可を得るという手続きが用意されています。市町村は都道府県と連携して被害防止対策を担当しており、相談窓口は各自治体の鳥獣保護担当部署です。
注意点として、業者に依頼する場合も同じ枠組みの中で行われます。「すぐ撤去します」とだけ言う相手ではなく、時期と許可について説明できる相手を選んでください。
卵やヒナがいる巣を無許可で撤去すると、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に処せられる可能性があります。撤去できるのは、泥が付きはじめた産卵前の段階か、ヒナが完全に巣立ったあとの空き家状態だけ。イワツバメの巣は入口が狭くて中が見えないため、親鳥の出入りが1羽でもあるなら手を出さず、必要な場合は自治体の鳥獣保護担当部署に相談して許可申請の手続きを確認してください。
【失敗例】巣立ったと思って壊したら、二番子だった
実際に起きやすいのが、繁殖が終わったと勘違いして巣を落としてしまうケースです。「6月に賑やかだった巣が7月に静かになった。もう巣立ったのだろう」と判断して撤去したら、実は次の繁殖に入る直前だった——というパターンです。
原因は、イワツバメが古い巣を再利用して年2回繁殖することにあります。産卵期は4〜8月と長く、1回目の子育てが終わった巣が、そのまま2回目に使われます。1回静かになったからといって、その年の営巣が終わったとはかぎりません。
もうひとつの原因は、コロニーであるがゆえの見落としです。壁面にいくつも巣が並んでいると、どの巣が使用中でどれが空きなのかを見分けるのが難しくなります。隣の巣が空いていることは、目の前の巣が空いている根拠になりません。
対策としては、撤去を考えるなら渡去のあと、つまり9〜10月に鳥が南へ戻ってからにすること。そして翌シーズンに営巣させたくないなら、3月上旬の渡来前に構造側の対策を済ませておくことです。「終わってから」と「始まる前」の2つの窓を押さえておけば、法律に触れずに対応できます。
巣の下で暮らす人・観察したい人のためのマナー
落ちたヒナは拾わず、遠くから見守る
巣の下でヒナを見つけたとき、正解は「拾わない」です。落下したヒナを発見した場合は、遠くから見守ることが基本とされています。手を出したくなる場面ですが、親鳥は近くにいて、地面に降りたヒナにも餌を運び続けます。
理由は2つあります。ひとつは、親鳥のほうがヒナを育てる能力が高いこと。イワツバメの餌は空中を飛ぶハエ・アブ・トンボ・ハアリなどの昆虫で、人が同じものを同じ頻度で与えるのは現実的ではありません。もうひとつは、野生の鳥を許可なく飼うことが鳥獣保護管理法で禁止されていることです。
具体的な行動としては、その場から離れて、人や車が通る導線からヒナが外れているかだけを確認します。人が近くに立っていると親鳥が警戒して近寄れないので、離れること自体が助けになります。
豆知識として、この「拾わないで」はツバメ類全般に共通するお願いです。ツバメのヒナで詳しく解説した記事もあわせてどうぞ。

軒下から「ジジジッ」という声が聞こえ始めて数日。気づけば巣のふちから黄色い口がいくつも顔を出していて、親鳥がひっきりなしに出入りしている——そんな春から初夏の光…
双眼鏡でやってはいけないこと
コロニーの観察は双眼鏡があると格段に楽になりますが、守るべき使い方があります。キヤノンのバードブランチプロジェクトは「双眼鏡で太陽を直視するのは絶対にやめましょう。またマナーとして、双眼鏡を人へ向けたり、住宅地で使ったりすることも控えましょう」と注意を促しています。
イワツバメのコロニーは市街地の建造物にあることが多く、この注意はそのまま当てはまります。橋の下や学校の軒下にレンズを向ける行為は、事情を知らない人からは別の意味に見えます。観察していることが伝わるよう、開けた場所に立つ、こそこそしない、聞かれたら説明する、という姿勢が大切です。
使い方のコツは、肉眼で対象を先に見つけ、視線を動かさないまま双眼鏡を目に当てること。空を旋回する群れのように動きの速い相手では、この手順ができるかどうかで見え方がまったく変わります。
観察全般のマナーとしては、巣に近づかない、録音で呼び出さない(プレイバック禁止)、立入禁止区域を守る、ゴミを持ち帰るといった配慮が欠かせません。橋の下は立入禁止になっている場所もあるので、柵を越えないことは大前提です。
観察タイプ別・記録の残し方
同じイワツバメの巣でも、見る目的によって記録の残し方が変わります。3つのタイプに分けて考えてみましょう。
①巣を見つけて楽しみたい人は、日付・場所・観察種のメモから始めるのがおすすめです。バードブランチプロジェクトも「日付・場所・観察種をメモする習慣をつけるとバードウォッチングが何倍も楽しくなります」と勧めています。イワツバメの場合はこれに「巣の数」を足すと、翌年との比較ができるようになります。同じ橋で去年より巣が増えたか減ったかは、自分で通わないとわからない情報です。
②建物に作られて困っている人は、記録の目的が変わります。いつ泥がつきはじめたか、いつ親鳥の出入りが増えたか、いつ静かになったか。この3点を控えておけば、翌年「渡来前に対策する」ための時期が自分の建物のデータとして手に入ります。自治体に相談するときも、経過を説明できると話が早く進みます。
③子どもと一緒に見たい人は、巣に近づかずに観察できる場所選びが最優先です。橋の下は足場が悪く、車道が近いこともあります。堤防や公園から見上げられるコロニーを選び、双眼鏡で交代しながら見るのが安全です。日本野鳥の会では春〜初夏に初心者向けの観察プログラムを開催しており、双眼鏡や図鑑がなくても参加できて、リーダーが鳥の名前や見分け方のコツを説明してくれます。会員でなくても参加できるので、最初の1回として使いやすい選択肢です。
服装は、長袖・長ズボンに帽子、両手が自由になるバッグ、履きなれた運動靴、そして折りたたみのレインコート。川沿いは日陰が少なく風も強いので、この基本形が結局いちばん快適です。
まとめ|泥の巣が並ぶ壁は、半年だけの集合住宅
最初の一歩としておすすめしたいのは、近所の川にかかる橋まで歩いて、下流側から桁の裏を見上げてみることです。泥のかたまりが横並びになっていれば、それがイワツバメの巣。3月上旬から9〜10月までのあいだなら、白い腰の小さな鳥が出入りしているはずです。巣が使われているかどうかは、入口に顔が見えるか、親鳥が飛び込むかで判断できます。もし自宅や管理する建物に作られて困っている場合は、落とす前に出入りの有無を確かめ、必要なら自治体の鳥獣保護担当部署に相談してください。
※法律の運用や相談窓口の案内は自治体によって異なります。最新の情報は環境省・各自治体の公式サイト、および日本野鳥の会の解説でご確認ください。

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