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ベランダの鳩よけ対策はダイソーの4点で足りる|110円で止まるのは飛来3回まで

ベランダの鳩よけ対策はダイソーの4点で足りる|110円で止まるのは飛来3回までのアイキャッチ画像

ベランダの手すりに鳩が留まるようになった。最初は一羽だけだったのに、気づけば朝と夕方に決まって来ている。フンが手すりの下に落ちるようになって、そろそろ何とかしたい——そう思って100円ショップの棚を眺めている方は多いはずです。

結論から書きます。ベランダの鳩よけは、ダイソーで買える110円のグッズだけでも、飛来が始まったばかりの段階なら十分に間に合います。鳩は3回飛来すると巣作りを検討し始める傾向があるとされ、そこを過ぎる前に手を打てるかどうかで、かかる手間も費用も変わります。逆に、巣ができて卵が産まれてしまうと、法律上こちらから動かせるものがほとんどなくなります。100円グッズが効くか効かないかは、商品の性能というより「今どの段階か」で決まる、というのが実際のところです。

この記事では、ダイソーで手に入る鳩よけグッズ4点を実際のサイズ・内容量・効果期間まで並べて比較し、どれをどの順番で使えばベランダから鳩を遠ざけられるのかを整理します。あわせて、100均対策が効かなくなる典型的な失敗、そして卵やヒナがある巣に手を出すと何が起きるのかという法律の線引きまで押さえます。

📌 この記事でわかること

・ベランダに鳩が来る理由と、ドバト・キジバトの見分け方
・ダイソーの鳩よけグッズ4点の価格・サイズ・効果期間の比較
・忌避剤・スパイク・防鳥ネットを重ねる正しい順番と隙間5cmの目安
・卵やヒナがある巣を動かせない法律上の理由と、その間にできること

目次

ベランダに鳩が来るのは偶然じゃない|手すりに留まる3つの理由

ベランダに鳩が来るのは偶然じゃない|手すりに留まる3つの理由の解説画像

鳩にとってベランダは「崖の岩棚」に見えている

ベランダに鳩が来るのは、そこが鳩の本能に合った地形だからです。街で見かける灰色の鳩はドバト(カワラバト)といって、ヨーロッパや中央アジア原産のカワラバトが家畜化され、その後野生化した外来種にあたります。

高知県の解説によれば、このハトは崖や断崖に営巣する習性を持つため、マンションやビルの高所をねぐらとします。つまり鳩の目には、コンクリート造の集合住宅のベランダが、身を寄せられる岩の棚として映っているわけです。屋根がついていて雨が当たらず、外敵が下から近づけず、手すりという見晴らし台までついている——鳩の条件でいえば好物件です。

具体的には、室外機の裏側、エアコン配管の上、物置と壁のあいだ、荷物を積んだ段ボールの陰といった、上から見えにくい奥まった場所が狙われます。反対に、風が通り抜けて何もない、つるりとしたベランダは選ばれにくくなります。だからこそ、グッズを買う前にまず荷物を減らすことが効いてきます。高知県の公式ページでもドバトの生態と被害の関係がまとめられているので、一度目を通しておくと対策の見通しが立ちます。

手すりに留まるのは、中をのぞいているサイン

手すりに留まっているだけならまだ大丈夫、と考えるのは危険です。高知県の解説では、ベランダの手すりに留まるのはこの営巣習性に由来しており、ベランダの中に入るような場合でも、一旦手すりに留まって周囲を窺ってから中へ入ることが多いとされています。

つまり手すりへの停留は、鳩が「ここは使えるか」を下見している段階そのものです。人が出入りしても逃げない、洗濯物を干しても戻ってくる、という状態になっていれば、下見はかなり進んでいると考えたほうがいいでしょう。ドバトは人間に対して警戒心が薄いという性質もあり、追い払うだけの対応では数分後に戻ってきます。

判断の目安として、手すりに留まっている時間が長くなってきた、フンが手すりの一点に集中して落ちている、羽が床に落ちている、という3つのうち2つが当てはまったら下見ではなく常連化のサインです。ここで対策を始めれば、まだ110円の道具で対応できる範囲に収まります。

🐦 ドバト(カワラバト)スペックカード
分類ハト目 ハト科(学名 Columba livia domestica)
体長30~35cm程度
見られる季節一年中(気候や餌の条件が整えば年に何回でも繁殖)
生息環境都市部。マンションやビルの高所をねぐらにする
群れの規模数羽~数十羽、最大100羽以上
ベランダでの行動手すりに留まって周囲を窺ってから中へ入る

ドバトとキジバトでは、対策を急ぐ度合いが変わる

ベランダに来ている鳩がドバトなのかキジバトなのかで、その後の展開が変わります。キジバトは昔から日本にいる在来種で、全身にウロコのような模様が入り、首に黒褐色と灰色の縞模様があるのが特徴です。ドバトのように群れず、1~2羽でいることが多い鳥です。

見分けの決め手は3つあります。模様(ウロコ模様があればキジバト、灰色一色寄りならドバト)、数(群れていればドバト)、そして鳴き声です。キジバトは「デーデーポッポー」とゆっくりしたテンポで鳴きます。福岡県の生物多様性情報システムでは、キジバトは山地から都市部まで広く生息し、オスとメスの両方がピジョンミルクを口から出してひなに与えることで年間を通じて繁殖が可能だと解説されています。

実務上の違いは、居つき方です。ドバトは群れで来て、一度ねぐらにすると繰り返し戻ります。キジバトは1~2羽で静かに営巣するため気づくのが遅れがちで、ふと室外機の裏を見たら巣ができていた、という形で発覚することが多くなります。どちらにしても法律上の扱いは同じで、卵やヒナがあれば手が出せません。詳しくは福岡県生物多様性情報システムの解説が参考になります。

比較項目 ドバト(カワラバト) キジバト
見た目 灰色系(個体差あり) ウロコ模様+首に縞
行動 群れる(最大100羽以上) 1~2羽が多い
由来 外来種(カワラバト由来) 日本の在来種
抱卵期間 約16日 15~16日
営巣場所 崖に見立てた建物の高所 くぼみや他の鳥の古巣

一度気に入られると、離れた場所からでも戻ってくる

「しばらく追い払っていれば諦めるだろう」という見込みが外れる理由が、帰巣本能です。ドバトの帰巣本能は強いとされていて、500km~1,000km離れていても同じ場所に戻ってくることができます。レース鳩として使われてきた歴史を思い出せば納得のいく能力です。

この性質があるため、追い払いは対策として成立しません。人が出てきた瞬間だけ飛び立ち、部屋に戻れば数分で同じ手すりに着地します。鳩の側からすれば、そこは「自分の場所」として記憶済みだからです。効くのは、その場所を物理的に使えなくすることだけです。

だからこそ、忌避剤で近寄りにくくし、スパイクで足場を奪い、ネットで入口を塞ぐという三層構造が対策の基本形になります。逆にいえば、三層のどれか一つだけを完璧にしても、他の場所が空いていればそちらに移動されて終わりです。ベランダ全体を一枚の面として見る意識が、100均グッズを活かす前提になります。

飛来3回が分かれ目|今どの段階かを見極める

3回飛来したら、巣作りを検討され始めている

対策を始めるタイミングの目安は、飛来の回数です。鳩は3回飛来したら巣作りを検討する傾向があり、早期対応で被害の90%を防げるとする専門業者の解説があります。数字そのものは目安ですが、「何度も来ている=候補地として評価が進んでいる」という理解は押さえておく価値があります。

この段階で必要なのは、大がかりな工事ではありません。手すりに忌避剤を置き、荷物を片付け、フンを取り除く。この程度で鳩の評価を下げられます。鳩は候補地を複数持っていて、条件の悪くなった場所は切り捨てるからです。

判断に迷ったら、ベランダの床と手すりの下を見てください。フンが2~3か所に散っていれば、まだ通過・停留の段階です。一か所に積み重なっていれば、そこが定位置になっています。定位置ができた時点で、忌避剤だけでは押し返しにくくなると考えてください。

被害の進み方は4つの段階に分かれる

鳩の被害は、段階ごとに必要な道具が変わります。飛来・停留の段階1はスプレー型の忌避剤をベランダの手すりに散布する、留まりやすくなった段階2は固形忌避剤にテグスやワイヤーを組み合わせる、しばしば留まるようになった段階3はジェル型忌避剤とスパイク(剣山)で着陸そのものを防ぐ、営巣が始まって卵がある段階4は防鳥ネットで物理的に侵入を遮断する、という順です。

この4段階を知っておくと、店頭で迷わなくなります。ダイソーで揃うのは主に段階1から段階4までの入口部分——固形の忌避剤、スパイク状の鳥よけネット、防鳥ネットです。段階が上がるほど、グッズ単体ではなく組み合わせが前提になります。

やりがちな失敗は、段階3や4なのに段階1の道具で済ませようとすることです。すでに毎日来ている鳩に対して匂いのグッズを一つ置くだけでは、数日で慣れられます。今いる段階より一つ上の対策を選ぶ、と決めておくと外しません。

賃貸・分譲・角部屋で、選べる対策が変わる

同じベランダでも、住まいの形態によって打てる手が変わります。賃貸の場合、外壁や手すりにビスを打つ工事はまず認められません。そこで、両面テープで固定するスパイクタイプと、吊り下げ式の固形忌避剤、そして突っ張り棒やフックで張る防鳥ネットが現実的な選択肢になります。原状回復を考えると、粘着跡が残りにくい貼り方を意識しておきたいところです。

分譲マンションでも、ベランダは共用部分の専用使用部分として扱われるのが一般的で、外観を変える設置は管理規約の確認が要ります。ネットの色や張り方に制限がある物件もあるため、大きく張る前に管理組合へ一報を入れておくと後の手戻りがありません。

角部屋や最上階は、風の抜けが良い一方で見晴らしも良く、鳩にとっての価値が高い場所です。手すりの端、雨どいの上、配管の曲がりなど、留まれる点が多いぶん、スパイクを置く箇所も増えます。100円のスパイクを1枚だけ買って足りる部屋と、数枚必要な部屋があるのはこのためです。

🗓 ベランダ営巣リスクカレンダー(野鳥の教科書調べ)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○

◎=営巣リスクが高い(キジバトの繁殖期4月~10月と重なる時期) ○=リスクあり(ドバトは条件が整えば年に何回でも繁殖するため、冬でも油断できません)

動くのが早いほど、対策は軽くて済む

鳩対策は、時間が経つほど必要な道具も手間も増えていきます。予防の段階で済ませた場合と、巣ができてから対応する場合では、かかる費用に大きな差が出るとされています。しかも巣ができた後は「撤去して終わり」では済まず、撤去と予防対策をセットで行わないと再び同じ場所に巣を作られます。

理由は、これも帰巣本能です。巣材を取り除いても、鳩の記憶からその場所は消えません。撤去後に何も変わっていなければ、また同じ手すりに降りて、同じ室外機の裏を選びます。対策の本体は、撤去ではなく「使えなくすること」のほうにあります。

具体的な行動としては、鳩を見かけた週のうちに、①ベランダの荷物を片付ける、②フンと羽根を取り除く、③忌避剤を置く、の3つを済ませてしまうのがおすすめです。ここまでなら休日の30分ほどで終わり、費用も数百円で収まります。

ダイソーの鳩よけグッズ4点を比べる|ベランダ対策で効く順番

ダイソーの鳩よけグッズ4点を比べる|ベランダ対策で効く順番の解説画像

忌避剤「臭いで寄せ付けない!ドバト60日」が初期対応の本命

ダイソーの鳩よけで最初に手に取るべきは、固形タイプの忌避剤です。商品名は「臭いで寄せ付けない!ドバト60日」で、価格は100円(税抜き)/110円(税込み)、8個入りです。単品のサイズは2.3cm×2cm×1.2cmと小さく、成分は植物精油、テルペノイド、石膏。原産国は日本です。

効果の仕組みは、ドバトの嫌がる特殊なニオイで寄せつけないという設計です。効果期間は約60日間で、固形タイプなので雨にも強く、ベランダの手すりに置きっぱなしにできます。スプレー型のように毎日かけ直す必要がないのが、忙しい人にとっての利点です。

使い方は、8つに割いて50cm間隔で設置します。物干し竿などから糸で吊り下げたり、ベランダに置いたりする形です。注意点として、この手の忌避剤は被害初期の段階で効きます。すでに営巣が進んでいる場合の効果は限定的なので、巣ができてから買い足しても期待した結果にはなりません。商品の詳細はダイソーネットストアでも確認できます。

防鳥ネットは縦1m×横2m・網目1.5cm|100円とは思えない使い勝手

4点のなかで最も物理的に効くのが、防鳥ネットです。サイズは縦1m×横2m、網目は1.5cmで、価格は100円(税抜き)/110円(税込み)。フックで張設してベランダの侵入口を物理的に塞ぐ使い方をします。

効果が高いのは、鳩が嫌がるかどうかに関係なく、入れないからです。匂いや見た目に頼る対策は鳩が慣れてしまう可能性がありますが、ネットは慣れても通れません。ただし条件があり、隙間がないよう細かく張ることが重要です。上端だけ留めて下がひらひらしている状態では、下から潜られます。

耐久性については、100均の防鳥ネットは隙間なく設置すれば3~5年程度は効果が持続するという解説もあります。縦1m×横2mは、一般的なベランダの一区画を覆うのにちょうど扱いやすい大きさで、広い面積なら複数枚を重ねて使うことになります。重ねる際も、継ぎ目に隙間を残さないのが鉄則です。

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鳥よけネット(置くだけスパイクタイプ)は足場を奪う道具

手すりや室外機の上に置いて使うのが、スパイク式の鳥よけネットです。価格は100円(税抜き)/110円(税込み)で、手すりや室外機に両面テープで固定します。ビスを打たなくていいので、賃貸でも使いやすい一枚です。

効果については、正直に書きます。トゲが太めにしっかりと作られているため、足場の邪魔にはなりますが、トゲとトゲの間に足を挟む形で無理矢理止まる可能性があります。ダイソーなどの100円ショップのスパイクについては、ベランダの縁や床に置くことで鳩の足場を奪い、それなりに効果が期待できるという評価が専門業者からも出ています。

つまり、単独で完封するというより「留まりにくくする」道具です。だからこそ、忌避剤と併用する前提で考えるのが正解になります。設置する際は、鳩が止まる場所をすべて埋めることが大切で、1か所だけ空けておくとそこが新しい定位置になります。

鳥よけビニールカラスは、期待の掛けどころを間違えない

園芸コーナーでよく目立つのが、鳥よけビニールカラスです。約55cm×32cmのビニール製で、価格は100円(税抜き)/110円(税込み)。口で膨らませて形を作り、ベランダの竿などを利用して糸で吊り下げて設置します。天敵であるカラスに似せた形状で、視覚的に鳩を威嚇するという発想の商品です。

ただし効果は一時的で、時間経過で鳩が学習して効果が薄れる可能性があります。実際、単体では効果が低いため、他グッズとの併用が推奨されています。設置した翌日に鳩が来なくなっても、一週間後には同じカラスの隣に留まっている、という展開は珍しくありません。

それでも使い道はあります。たとえば忌避剤とスパイクを設置した直後、鳩に「この場所は変わった」と印象づける補助として吊るす。あるいは風で揺れる位置に置いて、動きを加える。どちらも主役ではなく、脇役としての起用です。これ一つで解決しようとしないことが、この商品を活かすコツになります。

比較項目 忌避剤ドバト60日 防鳥ネット 鳥よけネット(スパイク) ビニールカラス
価格 100円 100円 100円 100円
サイズ・内容 8個入り
2.3cm×2cm×1.2cm
縦1m×横2m
網目1.5cm
両面テープで固定 約55cm×32cm
効き方 匂いで寄せつけない 物理的に入れない 足場を奪う 見た目で威嚇
持続の目安 約60日間 隙間なく張れば3~5年程度 設置状態次第 一時的
向いている段階 飛来~停留の初期 営巣が始まった段階 しばしば留まる段階 他対策の補助

100円の忌避剤「ドバト60日」を使いこなす3つのコツ

8個を50cm間隔に散らす|まとめて置くと穴ができる

忌避剤の効き目を左右するのは、置く量ではなく置き方です。8個入りを8つに割いて50cm間隔で設置する、という使い方が基本になります。1袋で覆えるのは、単純計算で数メートル分の手すりということになります。

なぜ間隔が大事かというと、匂いの届く範囲が限られているからです。玄関側の隅にまとめて8個置いても、反対側の手すりには匂いが届きません。鳩は匂いの薄い場所を見つけて、そこに降ります。対策の穴を作らないという意味で、等間隔に散らすことが理にかなっています。

設置場所は、鳩がよく留まる線をなぞるように選びます。手すりの上、室外機の上、エアコン配管の上——このあたりを順に押さえていくと自然と間隔が空きます。8個で足りなければ2袋使う、という判断でも費用は知れています。

吊るすか置くか、風の強さで決める

忌避剤は、物干し竿などから糸で吊り下げたり、ベランダに置いたりして使います。どちらでもいいのですが、選び方の基準を持っておくと迷いません。

風が強く吹き抜けるベランダでは、置くだけでは転がって落ちたり、隅に寄ってしまったりします。この場合は糸で吊るすほうが位置を保てますし、揺れることで匂いが広がる利点もあります。反対に、風が弱く奥まったベランダなら、置くだけで十分機能します。

吊るす場合の注意点は、下の階へ落とさないことです。糸の結び目は二重にして、洗濯物を取り込むときに引っ掛けない位置を選びます。固形タイプは雨にも強い設計なので、多少濡れる場所でも構いませんが、排水口をふさぐ位置に置くのは避けてください。

🏠 忌避剤の設置ステップガイド
Step1:ベランダのフンと羽根を片付け、不要な荷物を室内へ移す(鳩の隠れ場所をなくす)
↓
Step2:鳩が留まる場所を確認する(手すり・室外機の上・配管の上・壁の上・換気扇)
↓
Step3:忌避剤を8つに割き、50cm間隔で置くか糸で吊り下げる
↓
Step4:約60日間の効果期間を手帳やスマホに記録し、切れる前に入れ替える
↓
完了! 週1回以上のベランダ清掃と組み合わせると、初期段階の飛来はかなり押し返せます

よくある失敗:効果期間の切れ目に気づかない

忌避剤で最も多い失敗が、置いたことを忘れることです。効果期間は約60日間なので、設置した日を控えておかないと、いつの間にか効いていない固形物がベランダに残っているだけの状態になります。

この失敗が厄介なのは、対策しているつもりで無防備になる点です。鳩の側からすれば、匂いが薄れた時点でその場所の評価は元に戻ります。しかも人間側は「忌避剤を置いてあるから大丈夫」と思い込んでいるため、フンが増えるまで気づきません。

対策は単純で、設置と同時にスマホのカレンダーに次の交換日を入れてしまうことです。専門業者の解説でも、忌避剤の散布は1~2ヶ月ごとに行い、設備点検は3ヶ月ごとを目安に実施することで効果が長期間持続するとされています。100円の商品だからこそ、交換のハードルは低いはずです。

スパイクと防鳥ネットは組み合わせが前提|隙間5cmが分かれ目

スパイクは間隔を詰めて置く|5cm空くと止まられる

スパイク(剣山)を設置するときに決定的なのが、間隔です。間隔が5cm以上あると鳩が止まれるため、間隔を詰めて設置する必要があります。100円のスパイクを手すりに点々と置いただけでは、その隙間に降りられて終わります。

理由は鳩の体格にあります。体長30~35cm程度のドバトは、足を置ける平らな面がわずかにあれば着地できます。トゲが太めにしっかりと作られている100均のスパイクでも、トゲとトゲの間に足を挟む形で無理矢理止まる可能性があるとされているのは、この体格ゆえです。

実践的には、手すりの上面を端から端まで途切れなく埋めるつもりで並べます。途中で足りなくなったら買い足す。中途半端に半分だけ埋めると、埋めていない側が定位置になるだけで、費用と手間が無駄になります。

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止まる場所を全部拾う|手すり・室外機・配管・壁・換気扇

スパイクを置くべき場所は、手すりだけではありません。ベランダ手すり、室外機の上、配管の上、壁の上、換気扇など、鳩が止まるすべての場所に設置するのが基本です。

見落としやすいのが、室外機の上面とエアコン配管の上です。この2か所は人の目線から外れやすく、しかも屋根の下に入っていて雨をしのげるため、鳩にとって手すりより条件の良い場所になっていることがあります。手すりだけ完璧に対策して、鳩が室外機の上に移動しただけ——という結末は珍しくありません。

チェックの方法としては、ベランダに出て、自分の目線より低い位置にある水平な面を順番に指差してみることです。指を差した場所すべてが候補地です。加えて、空調室外機周りや家具の陰などの隙間を排除し、隙間は5cm以下に統一するという考え方も押さえておくと、対策の抜けが減ります。

📌 押さえておきたいポイント

鳩よけの数字は「5cm」で覚えると迷いません。スパイクの間隔が5cm以上空くと鳩は止まれてしまい、ベランダの隙間も5cm以下に統一するのが目安です。忌避剤の設置は50cm間隔、防鳥ネットは縦1m×横2mで網目1.5cm。この4つの数字さえ押さえておけば、100円ショップの棚の前で迷う時間が減ります。

防鳥ネットは「張り方」が9割|下端の固定を省かない

防鳥ネットは、道具としては物理的に確実な部類ですが、張り方で結果が正反対になります。隙間がないよう細かく張ることが重要というのが、あらゆる解説に共通する結論です。

なぜかというと、鳩は上から侵入するとは限らないからです。ネットの下端が床から浮いていれば、歩いて潜り込みます。横の柱との間が空いていれば、そこから入ります。侵入経路が一つでも残っていれば、ネットを張った意味はほぼ消えます。網目1.5cmという細かさは、鳩が頭を通せないという点で十分なので、問題になるのは常に周囲の固定です。

張るときのコツは、上端を留めてから、下端と左右を最後に留めることです。下端を先に決めてしまうとたるみが逃げ場をなくして波打ちます。結束バンドや洗濯ばさみで仮留めしながら全体を整え、最後に間隔を詰めて固定していくと、隙間が残りにくくなります。

意外と知られていないけれど、道具より先に効くのは「片付け」

グッズを買う前に、効果が出る作業があります。ベランダの環境整備です。不要な荷物を片付ける、定期的にフンと羽根を清掃する、空調室外機周りや家具の陰などの隙間を排除する——この3つは、費用がかかりません。

これが効く理由は、鳩が選ぶ条件そのものを崩すからです。段ボールや使わない植木鉢が積んであるベランダは、鳩から見れば身を隠せる場所が豊富な物件です。そこを空にするだけで、物件としての評価が下がります。フンが残っていること自体も「先客がいた安全な場所」という手がかりになります。

実践としては、週1回以上のベランダ清掃を習慣にするのが目安です。清掃は週に1回以上行うことで常に清潔な状態を保ち、忌避剤の散布は1~2ヶ月ごと、設備点検は3ヶ月ごとという組み立てが、長く効かせるための型になります。110円のグッズを買い足す前に、まず床を空にする。順番としてはこれが先です。

100均対策が効かない人に共通する4つの落とし穴

失敗1:ビニールカラス1点だけで様子を見てしまう

最も多い失敗が、見た目のインパクトが強いビニールカラスだけを吊るして終わりにするパターンです。設置直後は鳩が来なくなるため、効いたと判断してしまいます。

しかし効果は一時的で、時間経過で鳩が学習して効果が薄れる可能性があります。鳩の側は、そのカラスが動かず、近づいても何も起きないことを数日で理解します。単体では効果が低いため、他グッズとの併用が推奨されているのは、この学習の速さがあるからです。

対策としては、ビニールカラスを吊るすなら同時に忌避剤も置く、と決めてしまうこと。110円が220円になるだけで、対策の層が一つ増えます。カラスの位置をときどき変えるのも、慣れを遅らせる工夫として有効です。

失敗2:フンをそのままにして道具だけ置く

ベランダにフンが残ったままスパイクや忌避剤を設置しても、効き目は落ちます。フンや羽根は、その場所が使われていた痕跡として残り続けるからです。

掃除のときは、乾いたフンをいきなり箒で掃かないでください。乾燥した状態で掃くと粉状に舞い上がります。新聞紙をかぶせて水で湿らせ、ふやかしてから包んで取り除く——この手順にすると、舞い上がりを抑えられます。作業中は使い捨ての手袋とマスクを着け、終わったら手を洗う。ここまでを一連の作業として組んでおくと安心です。

掃除に使った新聞紙や手袋は、まとめて袋に入れて口を縛ってから捨てます。掃除用具は鳩のフン専用のものを分けておくと、室内に持ち込まずに済みます。

⚠️ 注意:掃除の前に手袋とマスクを用意する

乾いたフンを箒で掃くと粉が舞い上がります。新聞紙をかぶせて水で湿らせ、ふやかしてから包んで取り除いてください。作業には使い捨ての手袋とマスクを使い、使用後の用具と手袋は袋の口を縛って処分します。掃除後は手洗いまでを一続きの作業として習慣づけておくと、ベランダの清掃が負担になりません。

失敗3:対策していない場所を1か所だけ残す

手すりはスパイクで埋めた、忌避剤も置いた。それなのに鳩が来る——という場合、ほぼ確実にどこか1か所が空いています。

鳩は場所そのものに執着しているので、手すりが使えなくなれば室外機に、室外機が使えなくなれば配管に移ります。対策とは、移り先を順につぶしていく作業です。ベランダ手すり、室外機の上、配管の上、壁の上、換気扇——この5か所を紙に書き出して、対策済みかどうかをチェックしていくと抜けが防げます。

特に見落とされるのが、隣室との仕切り板の上端と、エアコンの化粧カバーの上です。どちらも幅は狭いのですが、鳩は留まれます。「ここは狭いから大丈夫だろう」という判断が、そのまま新しい定位置を生みます。

失敗4:営巣が進んでから忌避剤を足す

すでに巣作りが始まっている状態で、忌避剤を買い足して解決しようとするのは、段階の読み違いです。この手の忌避剤は被害初期段階のみ有効で、既に営巣が進んでいる場合の効果は限定的です。

理由は、鳩の動機の強さが変わっているからです。候補地を見比べている段階なら、少し嫌な匂いがするだけで別の場所へ移ります。しかし産卵が近い、あるいはすでに卵がある状態では、多少の不快さを押してでもその場所に留まります。

この段階で必要なのは、防鳥ネットによる物理的な遮断です。ただし、後述するように卵やヒナがある場合は巣に手を出せません。ネットで囲うにしても、巣立ちを待ってから設置するのか、親鳥の出入りを妨げない形にするのか、判断が必要になります。迷ったら自治体の担当窓口に相談するのが確実です。

卵があると外せない|巣ができた後にできること

鳩も卵もヒナも、法律で守られている

鳩対策で最初に知っておくべきは、鳩が法律の保護対象だという事実です。根拠になるのは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」、いわゆる鳥獣保護管理法です。環境省の説明では、狩猟により捕獲する場合を除いて、原則としてその捕獲、殺傷又は採取が禁止されています。

具体的に禁止されるのは、卵をむやみに採取すること、ヒナを捕獲すること、卵またはヒナがある場合に巣を撤去すること、そして許可なく鳩を傷つけたり捕獲したりすることです。違反すると1年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科される可能性があります。「自分の家のベランダだから」という理由は通りません。

卵を別の場所へ動かすのも同じ扱いです。卵を動かすと親鳥が卵を見捨てる行為につながり、これも違反行為に該当するとされています。制度の詳細は環境省の鳥獣の捕獲等の許可に関するページで確認できます。

⚠️ 注意:卵やヒナがある巣には手を出さない

卵またはヒナがある巣の撤去、卵の採取、ヒナの捕獲は鳥獣保護管理法で禁止されています。違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。卵を別の場所へ動かす行為も、親鳥が卵を見捨てることにつながるため違反にあたるとされています。巣を見つけたら、まず中身を確認し、卵やヒナがあれば自治体の担当窓口に相談してください。

空の巣なら撤去できる|ただし数日で作り直される

逆に、卵がなくヒナもいない空っぽの巣であれば、撤去は違法行為になりません。巣作りの途中で、枝がわずかに積まれているだけの段階なら、この時点で取り除くのが最も簡単な解決です。

ただし注意点があります。鳩は帰巣本能が強く、撤去後数日以内に同じ場所へ再び巣作りを始めるケースが多く、単に巣材を取り除くだけでは問題は解決しません。しかもドバトの巣作り期間は2~4日と短く、樹上に木の枝を組み合わせた皿状の巣を、あっという間に完成させます。

ですから、撤去したその日のうちに予防対策までやり切るのが正解です。巣材を取り除く→フンを掃除する→忌避剤とスパイクを設置する→必要なら防鳥ネットを張る。ここまでを一続きの作業にしてください。撤去だけで終えると、数日後に同じ場所で同じ作業を繰り返すことになります。

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許可申請はどこへ出すのか

卵やヒナがあってどうしても撤去が必要な場合は、許可申請という道があります。申請先は市町村役場や都道府県の自然環境担当部署(環境局、農林水産部など)です。ただし、原則として被害防除対策によっても被害が防止できない場合のみという条件がつきます。

申請時に伝える内容は、鳩が居着いている場所の詳細、巣の状況(写真があると話が早い)、撤去を希望する理由、申請者の氏名と連絡先です。スマホで巣とフンの状況を撮っておくと、窓口でのやり取りがスムーズになります。

知っておきたいのは、自治体は実際の撤去作業は実施しないという点です。窓口で得られるのは法律的なアドバイスや業者の紹介で、作業そのものは自分か専門業者が行うことになります。「役所に言えば取ってくれる」という期待で電話すると話が噛み合わないので、あらかじめ理解しておくと落胆せずに済みます。

巣立ちまでの40日前後を、どう乗り切るか

卵があって手を出せない場合、待つ期間の見当をつけておくと気持ちが楽になります。ドバトは1回に2個の卵を産み、抱卵期間は約16日、孵化から巣立ちまでが28~35日。産卵から巣立ちまでは約45~60日が目安です。別の解説では、産卵から数えて40日前後という数字も示されています。

この期間にできるのは、巣の周囲を触らずに、それ以外の場所の被害を抑えることです。洗濯物は室内干しに切り替える、巣から離れた床にはシートを敷いてフンを受ける、窓の開閉を最小限にする——こうした手当てで生活側の負担を減らせます。

そして重要なのが、巣立った瞬間に本格対策へ移れるよう、道具を先に揃えておくことです。忌避剤、スパイク、防鳥ネットをあらかじめ買っておき、ヒナがいなくなったその日に巣材を片付けて設置する。鳩は同じ場所に戻る鳥ですから、空白の時間を作らないことが再発防止の決め手になります。

Q. 卵を親鳥が温めていない間なら、そっと片付けてもいいですか?
A. できません。親鳥がその場にいるかどうかに関係なく、卵がある巣の撤去や卵の採取は鳥獣保護管理法で禁止されています。卵を動かすこと自体も、親鳥が卵を見捨てる行為につながるため違反にあたるとされています。どうしても必要な場合は、市町村役場や都道府県の自然環境担当部署へ許可申請を行ってください。

被害の段階別・100均で足りるラインと、それを超えるライン

飛来したばかりなら、110円の忌避剤で足りる

手すりに数回留まっているだけ、フンもまだ数えられる程度——この段階なら、ダイソーの固形忌避剤1袋で対応できます。8個を50cm間隔で置き、ベランダの荷物を片付け、フンを掃除する。これだけで鳩の評価は下がります。

理由は、鳩がまだ候補地を比較している最中だからです。この時点では執着が弱く、条件の悪くなった場所は簡単に切り捨てられます。逆にいえば、ここを逃すと必要な道具が増えていきます。

目安として、忌避剤を置いてから1週間ほど様子を見て、飛来がなくなればそのまま約60日間の期限管理に移ります。変化がなければ、次の段階の道具を足すタイミングです。

毎日来ているなら、スパイク+忌避剤の二層で組む

朝と夕方に決まって来る、フンが一か所に溜まっている、という状態なら、匂いだけでは押し返せません。スパイクで足場を奪い、忌避剤で近寄りにくくする二層構造に切り替えます。

組み方のコツは、まず鳩が留まる場所をすべて洗い出してからスパイクの枚数を決めることです。手すり、室外機の上、配管の上、壁の上、換気扇。この5か所を間隔を詰めて埋めていくので、100円のスパイクが数枚必要になる部屋も出てきます。それでも合計額は数百円の範囲です。

忌避剤は、スパイクで埋めきれない曲面や細い部分を補う役割で使います。二層にすると、鳩が「留まりにくく、かつ嫌な匂いがする」という二重の理由でその場所を避けるようになります。

巣を作られたら、ネットで囲う判断に切り替える

すでに巣ができている、あるいは巣材が運び込まれている段階になったら、防鳥ネットでベランダの侵入口を物理的に塞ぐ判断に移ります。縦1m×横2m、網目1.5cmのネットを、隙間がないよう細かく張るのが基本です。

ここで重要なのは、卵やヒナの有無を先に確認することです。空の巣であれば、巣材を撤去してからネットを張ります。卵やヒナがあれば撤去はできないので、巣立ちを待ってからの設置になります。順番を間違えると法律違反になるため、確認を飛ばさないでください。

ネットは面積が広くなるほど隙間が生まれやすくなります。100均のネットを複数枚つなぐ場合は、継ぎ目を重ねて結束バンドで留め、下端と左右を床・壁に沿わせて固定します。この作業さえ丁寧にやれば、隙間なく設置すれば3~5年程度は効果が持続するという評価も現実味を帯びてきます。

自力の対策を超えるのは、高所と広範囲

100円グッズで対応できないのは、道具の性能というより作業の安全性が理由になる場面です。具体的には、手が届かない高さの梁や庇に鳩が留まっている場合、ベランダ以外の外壁面にまで被害が及んでいる場合、そして何度対策しても別の場所に移られる場合です。

身を乗り出して作業するのは避けてください。集合住宅の高層階で手すりの外側に身を出す作業は、鳩の被害よりはるかに大きなリスクを伴います。届かない場所は、届く人に任せるのが合理的な判断です。

業者に依頼する場合でも、「撤去だけ」で終わらせないことが大切です。撤去と予防対策のセットが必須とされているのは、帰巣本能を持つ鳩が同じ場所に戻るからです。見積もりを取る際は、撤去後の予防設置まで含まれているかを確認してください。

まとめ:ベランダの鳩よけ対策はダイソーの110円から始められる

🐦 この記事の結論

ベランダの鳩よけは、ダイソーの110円グッズでも飛来の初期なら間に合います。忌避剤・スパイク・防鳥ネットを重ね、隙間をなくすのが近道です。

✅ 要点チェック
  • ✔ 早さが決め手:3回飛来すると巣作りを検討され始める
  • ✔ 主役は忌避剤:8個入り100円、効果期間は約60日間
  • ✔ 隙間は5cm以下:スパイクは間隔を詰めて並べる
  • ✔ 単体では弱い:ビニールカラスは併用が前提
  • ✔ 卵があれば手出し無用:無断撤去は法律違反になる

ベランダの鳩よけで迷ったら、今日はまず床の荷物を片付けて、フンを湿らせてから取り除くところまでやってみてください。道具を買うのはその後で構いません。片付いたベランダに100円の忌避剤を8つ、50cm間隔で置く。この30分ほどの作業が、飛来3回を超える前なら十分な一手になります。それでも毎日来るようならスパイクを足し、巣作りが始まっていたら防鳥ネットで塞ぐ。段階に合わせて層を重ねていけば、110円の道具でもベランダは守れます。

※商品の価格・仕様・取り扱い状況は変更される場合があります。最新情報は公式サイトや店頭でご確認ください。

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この記事を書いた人

野鳥の教科書編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

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