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ベランダの防鳥ネットの張り方は固定15〜20cm間隔が分かれ目|たるみが鳩を招く

ベランダの防鳥ネットの張り方は固定15〜20cm間隔が分かれ目|たるみが鳩を招くのアイキャッチ画像

ベランダの手すりに鳩が止まるようになった、室外機の裏に羽が落ちていた、朝ベランダに出るとフンが増えている——そんな段階で「防鳥ネットを張ろう」と検索した方に、まず伝えたいことがあります。ネットは、買ってきて適当に垂らすだけでは効きません。むしろ、張ったのに鳩が入ってくるという相談は珍しくないのです。

結論から言うと、ベランダの防鳥ネットの張り方で結果を分けるのは3つだけです。ひとつめは網目サイズ。ドバト(街の灰色の鳩)が相手なら3cm(30mm)前後が目安で、スズメも防ぎたいなら25mm以下まで細かくする必要があります。ふたつめは固定間隔。外壁や天井、柵に固定クリップを15〜20cm間隔で入れるのが基本です。みっつめはたるみと隙間。ネットがたわむと、そこから鳩がむりやり体をねじ込んで入ってきます。

この記事では、鳥の見きわめ方からネットの選び方、掃除・消毒を含む4ステップの張り方、100円ショップの商品が使えるのかどうか、賃貸で穴を開けずに張る方法、そして巣や卵があった場合に絶対に手を出してはいけない理由まで、順番に整理していきます。作業に入る前に、あと数分だけお付き合いください。

📌 押さえておきたいポイント

・網目は鳩なら3cm(30mm)前後、スズメも防ぐなら25mm以下を選ぶ
・固定クリップは15〜20cm間隔、ネットはたるませずピンと張る
・ネットは実寸より15〜20cm大きめのサイズを買っておく
・卵やヒナのある巣は自分で撤去できない(鳥獣保護管理法)

目次

その鳥、どのレベルまで進んでいる?ネットを張る前の見きわめ

その鳥、どのレベルまで進んでいる?ネットを張る前の見きわめの解説画像

ベランダに来ているのはドバトか、キジバトか

まず、来ている鳥の正体を確かめてください。判断が変わるからです。街のベランダで問題になる鳩は、ほとんどがドバトです。ドバトはカワラバト由来の伝書バトやレースバトなどが野良化したもので、公園や駅前、神社・お寺など人が多いところに群れでたむろしています。原種に近い個体はグレー系で、翼に2本の黒帯があり、胸は緑や赤紫に光ります。ただし、さまざまな色や模様をしたものがいるため、色だけで決めつけないのがコツです。

もう一種、キジバトも住宅地に入ってきます。全体的に茶色みのある羽で、翼にうろこ状の模様が見られるのが特徴。山鳩の愛称もある純粋な野生種で、単独またはペアで行動します。人間慣れをしていないため、人や他の動物に対して警戒心が高いのも見分けの手がかりです。鳴き声も違い、ドバトは「グルッポー」「グーグルグー」といった低めの声、キジバトは「デデッポー」と独特のリズムを刻みます。

見分けが役に立つ理由は単純で、群れで居つくドバトは対策を先延ばしにするほど厄介になるからです。逆にキジバトが一時的に立ち寄っているだけなら、ネットを全面に張るより、止まりやすい場所を減らすだけで解決することもあります。窓越しに数日観察して、同じ個体が同じ場所に戻ってくるかどうかを確認してみてください。

🐦 ベランダでよく見るドバトの基本データ
正体カワラバト由来の伝書バトやレースバトなどが野良化したもの、およびその子孫
見た目グレー系で翼に2本の黒帯、胸は緑や赤紫に光る(色や模様の個体差が大きい)
見られる時期季節に関係なく繁殖でき、決まった繁殖シーズンはない
よくいる環境公園や駅前、神社・お寺など人が多いところ
鳴き声「グルッポー」「グーグルグー」といった低めの声
ベランダでの居場所手すり、室外機の裏、エアコン配管まわりなど囲まれた場所

被害レベル1〜4で、打つべき手はまったく変わる

鳩の被害は段階的に進みます。レベル1は「休憩」で、羽を休めるために立ち寄る状態。昼間にベランダの手すりなどで見られ、滞在時間が短く被害も少ないのが特徴です。レベル2は「待機」で、この場は安全と判断したハトが滞在時間を増やし、他のハトを待つようになった段階。ここまでなら、忌避剤、ネット、スパイク(剣山)、ワイヤーなど自力での対策が可能とされています。

レベル3は「ねぐら」です。室外機裏など3方から囲まれた場所に定住し、早朝や深夜にも居つくようになります。そしてレベル4が「巣作り」。巣を構築して繁殖活動を開始した、最も深刻な段階です。レベル3以降になると、自力で対処することは困難とされ、業者への依頼が推奨されています。

ここで押さえておきたいのは、レベル1で放置しないことです。参考にした被害解説でも「対策せず放置してしまうと、鳩が安全な場所だと覚えてしまい次の被害レベルへと進行してしまいます」と指摘されています。手すりに止まっているのを見かけた時点が、いちばん労力の少ないタイミング。ネットを張るなら、フンが積もる前の今です。

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レベル3を過ぎると自力が難しくなる、生き物としての理由

なぜレベルが上がると手に負えなくなるのか。ハトは優れた帰巣本能と飛翔能力を持ち、寝床や巣への執着が強く、追い払われても何度も飛来してくるからです。人間側が「追い払う」という発想でいる限り、根競べに勝てません。だからこそ、物理的に入れなくする防鳥ネットが選ばれます。

繁殖力も無視できません。ハトは年間5〜6回の繁殖が可能で、栄養状態が良い場合は7〜8回も繁殖を繰り返します。卵のふ化には約16〜18日、ヒナの巣立ちまでには約1〜1.5か月。しかも季節に関係なく繁殖でき、決まった繁殖シーズンがありません。つまり「今は冬だから大丈夫」という季節的な安全地帯が存在しないということです。

実は、ここが防鳥ネットの本当の役割です。ネットは鳩を追い払う道具ではなく、「このベランダを自分のテリトリーだと認識させない」ための壁として働きます。鳩がまだ場所を覚えきっていないレベル1〜2のうちに壁を作れば、鳩は別の場所を探しに行きます。逆に巣立ちの記憶がある場所には戻ってくるため、遅れるほど効きにくくなるのです。

選び方は網目と色でほぼ決まる|ベランダ防鳥ネットの規格

鳩なら3cm前後、スズメも防ぎたいなら25mm以下

網目サイズは、防ぎたい鳥に合わせます。ドバトを想定するなら3cm(30mm)前後が目安。参考にした施工ガイドでは「ハトやカラスなど大型の鳥を避けたい場合は、網目が40mm程度のネットが適しており、小型鳥には30mm未満の細かい網目が必要です」と説明されています。別の解説では、網目サイズは2.5〜5cmが最適とされていました。数値に幅があるのは、鳥の種類と設置場所で最適解がずれるためです。

判断の順番はこうです。まずベランダに来ている鳥を確定させ、それに合わせて上限を決める。ドバトだけならやや粗めでも通り抜けられませんが、スズメも巣材を持ち込んでくるなら25mm以下、カラスが室外機の上に乗るのを防ぎたいなら37.5〜45mmが目安になります。複数の鳥が来ているベランダでは、いちばん小さい鳥に合わせるのが安全です。

注意したいのは「細かければ細かいほど良い」わけではないこと。網目が細かいほど風を受けやすく、ネット全体が帆のようにあおられて固定部に負担がかかります。集合住宅の高層階など風が強い環境では、細かすぎる網目は固定を確実にしないと外れやすくなります。まずは相手の鳥を確定させる。それが遠回りに見えて、いちばん確実な選び方です。

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糸の太さは1〜2mm、選ぶなら2.0mm以上

見落とされがちなのが糸の太さです。ベランダ用の防鳥ネットは1〜2mmが一般的な範囲で、耐久性を優先するなら2.0mm以上が推奨されます。理由は単純で、細い糸は紫外線と風で先に劣化し、数シーズンでほつれてくるからです。ほつれた一箇所が広がると、そこがそのまま鳩の入口になります。

材質はナイロン製またはポリエチレン製が定番です。どちらも屋外での使用を前提にした素材で、ベランダのように直射日光と雨風にさらされる場所でも扱いやすいのが利点。逆に、園芸用の薄い防虫ネットや、家庭菜園用の柔らかい素材を流用すると、風で裂けたり、鳩がくちばしで押し広げたりします。

店頭で判断するときは、パッケージの表示を見て「糸径」または「太さ」の欄を確認してください。表示がない商品は、実物を指でつまんで、テグスのような硬さがあるかどうかを見ます。ふにゃっとしていて簡単に潰れる糸は、ベランダを何年も守る用途には向きません。買い替えの手間を考えれば、最初から太いものを選ぶほうが結果的に安く済みます。

色は黒が正解|緑や白を選ばない理由

色は黒を選んでください。参考にしたガイドには「黒が一番目立ちません」と明記されています。直感に反すると感じるかもしれませんが、白や緑のネットのほうが景観の中で浮いて見えるのです。黒は影に溶け込むため、外から見上げたときにベランダの手すりの陰と一体化します。

もうひとつ、黒には実用上の利点があります。紫外線に強く、劣化しにくいという点です。屋外に張りっぱなしにするものである以上、色は見た目の問題であると同時に寿命の問題でもあります。安価な緑や白のネットは、数シーズンで色あせと同時に糸が脆くなることがあります。

ただし、賃貸マンションや管理規約のある物件では、外観に関するルールが優先されます。「黒がベスト」と決め打ちする前に、管理会社に色や設置範囲の指定がないかを確認しておくと、あとで張り直す羽目になりません。この確認は電話一本で済みます。

サイズは実寸より15〜20cm大きめを買う

採寸のコツは、ぴったりを狙わないことです。購入時には実寸より15〜20cmの余裕を持たせて購入することが重要とされています。理由は、ネットは固定するときに端を折り返したり、クリップで挟んだりする分だけ縮むからです。ぴったりのサイズを買うと、最後の一辺が数センチ足りず、そこが隙間になります。

採寸するのは3辺です。ベランダの間口の幅、天井から床までの高さ、そして奥行き。手すりの外側まで覆うのか、内側だけにするのかでも必要な寸法が変わります。メジャーを当てるときは、エアコンの配管、物干し金具、避難ハッチの位置も一緒にメモしておくと、後の工程で慌てません。

ここで最初の失敗パターンです。「たぶんこのくらい」と目測でサイズを決めて注文し、届いてから足りないことに気づく。これは実際によくある躓きで、しかも足りない分だけ別に買い足すと、継ぎ目が新たな弱点になります。対策はシンプルで、メジャーで3辺を測ってから注文すること。それだけで防げます。

■ 防ぎたい鳥別・網目サイズの目安(野鳥の教科書調べ)

比較項目 ドバト(鳩) スズメ カラス
推奨網目サイズ 3cm(30mm)前後 25mm以下 37.5〜45mm
糸の太さ 1〜2mm(2.0mm以上推奨) 1〜2mm 2.0mm以上
推奨色
主な侵入経路 手すり・室外機の裏 配管まわりの小さな隙間 上部の開口・天井際
📌 買う前に決めておく4項目

①防ぎたい鳥(ドバトか、スズメも含むか)/②網目サイズ(鳩なら3cm前後)/③糸の太さ(2.0mm以上)/④実寸より15〜20cm大きいサイズ。この4つを決めてから注文すれば、届いてから困ることはほぼありません。

ベランダ防鳥ネットの張り方は4ステップ|掃除から固定まで

ベランダ防鳥ネットの張り方は4ステップ|掃除から固定までの解説画像

Step1・2:フンと羽毛は「湿らせてから」拭き取る

ネットを張る前に、必ず掃除と消毒を済ませます。順序を逆にすると、ネットの内側に汚れを閉じ込めることになるからです。参考にした手順では、乾燥したフンや舞い上がった羽毛を吸い込まないようマスクとゴム手袋を着用し、ぬるま湯でフンや羽毛を湿らせて新聞紙で拭き取る、と説明されています。

ここでいちばん大事なのは「湿らせる」という一手間です。乾いたフンをほうきで掃くと、細かい粒子が舞い上がります。だからこそ、ぬるま湯をかけてふやかしてから、新聞紙で包むように拭き取る。拭き取った新聞紙は袋に入れて口を縛り、自治体のルールに従って処分してください。

拭き取りが終わったら、エタノールで全体を消毒し、病原菌を除去します。手すりの下側、室外機の裏、床のタイルの目地など、フンが入り込みやすい場所を忘れずに。作業に使ったゴム手袋とマスクは、その場で外して処分するのが安全です。作業後は手を洗い、着ていた服も洗濯に回しましょう。

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Step3:固定クリップは15〜20cm間隔で入れる

掃除が終わったら固定具の設置です。外壁、天井、柵に固定クリップを15〜20cm間隔で設置するのがおすすめとされています。この間隔が、張り方の成否を分けるいちばんの数字だと考えてください。間隔が広いほど作業は早く終わりますが、クリップとクリップの間でネットがたわみ、そこが侵入口になります。

穴を開けたくない場合は、屋外用両面テープなら穴を開けずに装着可能です。ただし両面テープは下地の状態に左右されるため、貼る前に接着面の汚れと油分を拭き取り、しっかり乾かしてから貼ってください。掃除の直後に貼ろうとして、水分が残ったまま貼ってしまうのはよくある失敗です。

固定具を並べる順番は、天井(上辺)→両端(縦の辺)→床側または手すり(下辺)の順が作業しやすい流れです。上辺が決まればネットの位置が固定され、あとは重力に沿って下ろしていくだけになります。逆に下から始めると、上に向かって引っ張り上げる作業になり、一人では手が足りません。

Step4:ピンと張る、そして編目2〜3個分でまとめる

ネットの取り付けでは、たるみを残さないことが最優先です。参考にしたガイドは「ネットはピンと張りましょう。たわむと見た目も悪く、隙間から鳩がムリやり入ってきてしまいます」と述べています。鳩は思ったより狭い隙間から体をねじ込みます。見た目に「これくらいなら入れないだろう」と感じる余裕が、そのまま入口になるのです。

結束バンドで留めるときのコツもあります。編目2〜3個分を一つにまとめると強度が高くなる、というものです。網目を1個だけつまんで留めると、その1本の糸に力が集中して切れやすくなります。2〜3個分をまとめて束ねれば力が分散し、風であおられても留め具の周辺から破れにくくなります。

ネットの端を通すときは、両端の目印になっている網目に張りひもを1本ずつしっかり通し、支柱側で固定して、ねじれのない均等な張りを確保します。この「軸を1本通してから広げる」という考え方が、次の章で扱う失敗の多くを未然に防ぎます。張り終わったら一度ベランダの外側に回って(可能なら窓越しに)全体を眺め、たるんでいる箇所がないかを確認してください。

🏠 手順ステップガイド
Step1:マスクとゴム手袋を着け、フンや羽毛をぬるま湯で湿らせて新聞紙で拭き取る
Step2:エタノールで全体を消毒し、病原菌を除去する
Step3:外壁・天井・柵に固定クリップを15〜20cm間隔で設置する(屋外用両面テープなら穴を開けずに装着可能)
Step4:ネットをクリップで固定し、隙間なく、たるまないようピンと張る(結束バンドは編目2〜3個分をまとめる)
完了! 最後に柵・仕切り・配管まわりを一周見て、指が入る隙間が残っていないか確認します

柵・仕切り・避難ハッチ|見落とされる3つの隙間

張り終わったつもりで鳩に入られる場所は、だいたい決まっています。ひとつめはベランダの柵。上下だけを覆って柵の面を空けておくと、そこから入られます。柵にも防鳥ネットを張るのが基本です。ふたつめは隣戸との仕切り部分。避難用の隔て板の脇や下端にできる細い隙間も塞ぎましょう。みっつめは外壁とネットの間で、壁とネットの間に隙間を作らないのが原則です。

ただし、隣戸との仕切り板そのものは非常時の避難経路です。板の前に物を置いたり、板を貫通するような固定をしたりしてはいけません。同じく、床にある避難ハッチも塞がないこと。ここは安全に関わる部分なので、ネットの張り方で迷ったら管理会社に確認してください。

作業時の足元にも注意が必要です。高い位置を留めるときに脚立を使う場合は、天板を含め2段目もしくは3段目に立つのが基本で、天板に立つのは避けます。ベランダは足場が限られていて、手すりの外側に身を乗り出す姿勢になりがちです。無理だと感じたら、その部分だけでも業者に任せる判断は正しい選択です。

⚠️ 注意:必ず知っておきたいこと

乾いたフンや羽毛を掃き掃除で舞い上げないでください。作業時はマスクとゴム手袋を着用し、ぬるま湯で湿らせてから新聞紙で拭き取り、エタノールで消毒します。また、避難ハッチと隣戸との仕切り板は非常時の避難経路です。ネットや固定具で塞がない設計にしてください。

100均で足りる?買う場所ごとの向き不向き

ダイソー・セリアの防鳥ネットは「何用」なのか

結論を先に言うと、100円ショップの防鳥ネットは、ベランダ全面を鳩から守る用途には設計されていません。ダイソーの防鳥ネットは110円程度で、材質はポリエチレン、網目は16mm×16mm。3本のしぼりヒモが付いており、自由に調整できる設計で、ベランダでの家庭菜園に最適なサイズ展開とされています。グリーンカラーは植物や周囲と調和しやすいという説明です。

セリアの防鳥ネットは100円程度で、こちらもグリーン。ハトやカラス除けに最適とされ、丈夫で細かい網目状になっており、カラスなどの大型鳥のくちばしで被害に遭うこともないと紹介されています。つまり、プランターや干し野菜、ゴミ袋といった「守りたい対象が小さいもの」を覆う用途では十分に機能します。

問題はサイズと固定方法です。ベランダの間口全体を覆うには枚数が必要になり、継ぎ目が増えるほど鳩の侵入口も増えます。さらに、色が緑であることも屋外での目立ちやすさと劣化の面で不利です。「まずは家庭菜園のプランターだけ守りたい」なら100円ショップ、「ベランダ全体を囲いたい」ならホームセンターや通販、という使い分けが現実的です。

ホームセンター・通販は網目とサイズを指定して選べる

ベランダ全体を覆うなら、ホームセンターや通販が選択肢になります。コメリでは防鳥網30mm目など328円程度からの商品を取り扱っており、1,780円程度までのサイズ違いが並んでいます。カインズやコメリなどで複数サイズを比べられ、通販ではイノベックス製のハトよけネットが3,298円程度までの価格帯で見つかります(価格は時期や販売店によって変わります)。

この価格帯を選ぶ利点は、網目サイズと寸法を指定して買えることです。前章で決めた「鳩なら3cm(30mm)前後」「実寸より15〜20cm大きめ」という条件を、そのまま商品選択に落とし込めます。店頭で迷ったら、パッケージの網目表記と寸法表記の2つだけを見比べれば足ります。

なお、ネットと同時に買っておきたいのが固定具です。固定クリップ、耐候性タイプの結束バンド、屋外用両面テープ。この3点は、ネット本体より先に売り切れることは少ないものの、後から買い足すために往復するのは手間です。採寸メモを持って一度で揃えてしまいましょう。

防炎・難燃の表示を確認する

マンションのベランダに張る場合、素材の防炎性能が問われることがあります。ネットはベランダにも設置できる防炎製品に指定されているものを使用する、という考え方です。業者施工でも難燃性ネットの取付が標準的なメニューになっています。

確認する場所はパッケージまたは商品ページの仕様欄で、「防炎」「難燃」といった表記があるかどうかです。表記がない商品が即座に使えないわけではありませんが、管理規約で防炎品を求められている物件では、あとから撤去を指示される可能性があります。集合住宅にお住まいなら、購入前に規約を一読しておくと安心です。

ここでシーン別に整理しておきます。プランターだけを守りたい人は100円ショップで十分。ベランダ全体を自分で囲いたい人はホームセンターや通販で網目とサイズを指定。高所や広いベランダ、防炎品の指定がある物件の人は、最初から業者見積もりを取るほうが結果的に手戻りが少なくなります。

■ 購入先別・向き不向きの比較(野鳥の教科書調べ)

比較項目 100円ショップ ホームセンター・通販 業者施工
価格の目安 100〜110円程度 328円程度〜 34,800円程度から
網目・サイズ 16mm×16mmなど固定 30mm目など選べる 現場に合わせて採寸
向いている用途 プランター・ゴミ袋を覆う ベランダ全体を自分で囲う 高所・巣がある・広い間口
注意点 継ぎ目が増えると隙間になる 固定具は別途用意が必要 工事費と清掃費を分けて確認

賃貸でも穴を開けずに張れる|相談から材料選びまで

賃貸でも穴を開けずに張れる|相談から材料選びまでの解説画像

まず管理会社か大家さんに一本電話を

賃貸にお住まいなら、作業より先にやることがあります。事前に管理会社や大家に相談することです。参考にした解説でも「電話相談してみましょう」と勧められており、ただし対応はケースバイケースで、工事費用は自己負担になることが多いとされています。景観を損ねるという理由で設置を拒否されてしまう場合もあります。

相談を飛ばすリスクは実害として返ってきます。許可なしの設置は、退去時に補修費用を請求される可能性があるからです。ベランダは共用部分として扱われることが多く、勝手に加工できる場所ではありません。電話では「防鳥ネットを自費で設置したい」「穴は開けない方法を考えている」「退去時には原状回復する」の3点を伝えるとスムーズです。

なお、鳩の被害が建物全体に及んでいる場合は、管理側が対策の主体になることもあります。「うちのベランダだけの問題ではなさそうだ」と感じたら、その旨も一緒に伝えてみてください。同じ棟の複数戸で被害が出ていれば、共用部の工事として扱われる可能性があります。

穴を開けない3点セット|突っ張りポール・結束バンド・屋外用両面テープ

穴あけ不要で張る方法の基本は、突っ張りポールと結束バンド、屋外用両面テープの組み合わせです。突っ張りポールを上下に設置してフレームを作り、そこにネットを固定していきます。屋外用の強力タイプを優先し、屋外利用ではステンレスやアルミ素材が推奨されます。ニトリやカインズの専用商品は耐久性が高いとされています。

選ぶときの数字は耐荷重です。突っ張り棒は最大耐荷重10kg以上を確認してください。ネット自体は軽くても、風を受けたときにフレーム全体へ横向きの力がかかります。手すり部分は結束バンドで補助固定し、こちらも耐候性タイプを選びます。屋外の紫外線で劣化する一般的な結束バンドを使うと、数か月で脆くなってちぎれます。

両面テープは屋外用を選び、強力接着剤や両面テープの常設使用は避けるのが原則です。剥がすときに壁材を持っていく恐れがあるためで、これは原状回復の観点で問題になります。あくまで補助として使い、主たる保持は突っ張りポールに任せる。この役割分担を守れば、退去時のトラブルはかなり減らせます。

賃貸で守るべき3原則と、塞いではいけない場所

賃貸での設置基準は、跡が残らない工法を選ぶことに尽きます。判断の物差しは3つ。取り外し可能であること、落下しないこと、傷をつけないこと。この3つを全部満たす方法だけを採用してください。どれか1つでも欠けると、退去時か、あるいは強風の日に問題が起きます。

返却時には借りたときの状態に戻す必要があります。ということは、設置時に「これはどうやって外すか」まで考えておく必要がある、ということです。両面テープを重ね貼りしたり、接着剤で固めたりすると、この出口が塞がります。設置の写真を撮っておくと、退去時の説明にも使えます。

そして、避難ハッチを塞がないこと。ここは例外のない原則です。床にハッチがある間取りでは、ネットの下辺をハッチの縁にかからないように設計し、固定具もハッチの可動範囲を避けて配置します。同様に、隣戸との仕切り板の前にも固定具を置かないでください。

自分で張った場合の費用感

賃貸でDIY設置した場合の総費用は、8,000円程度までが目安とされています。内訳はネット本体、突っ張りポール、結束バンド、屋外用両面テープ、そして掃除用のマスク・ゴム手袋・エタノール。ベランダの間口が広ければポールの本数が増え、上振れします。

この金額をどう見るかは、被害レベル次第です。レベル1〜2で早めに手を打つなら、この費用で数年ぶんの安心が買えます。一方、すでにレベル3〜4まで進んでいる場合、掃除と消毒の負担が大きく、DIYで完結させるのは難しくなります。次の章の失敗例を読んでから、自分で張るかどうかを最終判断してください。

もうひとつ、ホームセンターやAmazonで「ベランダ防鳥ネット突っ張り棒」と検索し、複数本のセットを購入するのが効率的だという指摘もあります。ポールは1本だけ買い足すと送料や手間が割高になるため、最初から必要本数を見積もっておくのがコツです。

📌 賃貸で守る3原則

①取り外し可能であること/②落下しないこと/③傷をつけないこと。加えて、避難ハッチと隣戸との仕切り板は塞がないこと。突っ張りポールは最大耐荷重10kg以上、結束バンドは耐候性タイプを選び、両面テープは補助にとどめます。

張ったのに鳩が入ってくる|7つの原因と直し方

いちばん多いのは「長さの決め打ち」と「耳糸の見落とし」

ネットを張ったのに鳩が入ってくる場合、選び方か張り方のどちらかが間違っています。まず疑ってほしいのが、ネットの向きです。袋から出したときに「長く見える辺」を長さと決め打ちしてしまう——これが典型的な躓きです。ネット施工の解説によれば、菱目ネットは畳み方で見かけ寸法が変わり、18m巾が約25mに見えることもあるとされています。

正しい手順は、耳糸(端の目印)を確認し、長さ方向を決定することから始まります。ベランダ用の小さなネットでも考え方は同じで、両端にある目印の網目を探し、そこに張りひもを通す辺を「長さ方向」として扱います。目印を確認しないまま張ってしまうと、寸法が足りない、または余りすぎるという結果になります。

直し方は、いったん外して向きを確認し直すことです。もったいなく感じるかもしれませんが、向きが違ったまま固定を増やしても隙間は消えません。ネットを外し、耳糸を確認し、長さ方向を決めてから張り直す。この順番でやり直せば、材料を買い足さずに解決することがほとんどです。

束ね紐を先に解く、広げてから支柱を立てる

2つめは作業手順の順番違いです。束ね紐を先に解くと絡みやすくなり、復旧が困難になるとされています。菱目ネットの場合、白いPP紐を外装より先に解くのも同じ理由で避けたい行為です。通線前に広げたことで絡む、というのも典型的な失敗パターンとして挙げられています。

もう一段深い失敗が、支柱より先にネットを広げてしまうことです。参考にした解説には「防鳥ネット設置で大切なのは、工程を飛ばさないことです。ネットを先に広げてから支柱を立てようとすると、風であおられたり、網目が絡まったりして作業が一気に大変になります」とあります。ベランダは風の通り道なので、この影響は特に大きく出ます。

正しい順番は3つです。①耳糸を確認して長さ方向を決める、②ロープやテグス、単糸を端に通して軸を作り、支柱側で仮固定する、③束ね紐を解いてからカーテンのように展張する。この「軸を作ってから開く」流れを守れば、風の強い日でも作業が破綻しにくくなります。

張りすぎ・留めすぎも失敗になる

3つめは意外に思われるかもしれませんが、過度な張力で角目がズレることです。「ピンと張る」と「限界まで引っ張る」は別物で、力をかけすぎると網目の形が歪み、部分的に目が広がってしまいます。広がった目は、そのまま小さな侵入口になります。

固定間隔が広すぎるのも定番の失敗です。ここが2つめの大きな躓きで、固定用クリップの間隔を広げ過ぎない、外壁とネット間に隙間を作らない、というのが基本の対策になります。15〜20cm間隔という数字は、この2つを同時に満たすための目安として覚えておいてください。

点検の方法はシンプルです。ネットに沿って手のひらを滑らせ、壁との間に手が入る場所がないかを確かめます。手が入るなら、鳩も入ると考えてください。入る箇所を見つけたら、その区間に固定具を追加し、結束バンドで編目2〜3個分をまとめて留め直します。

張り直すべきか、部分補修で足りるか

すべてを外して張り直すべきかどうかは、原因の場所で判断します。向きや長さ方向を間違えている場合は全体の張り直し。固定間隔や特定の隙間が原因なら、その区間だけの部分補修で足ります。網目サイズそのものが合っていない場合(スズメが通り抜けているなど)は、ネットの買い替えが必要です。

判断に迷ったら、鳩がどこから入っているかを先に特定してください。フンや羽毛が集中している場所が入口の近くです。室外機の裏、エアコン配管の貫通部、手すりの下端、隣戸との仕切りの脇。この4か所を最初に見れば、多くのケースで原因が見つかります。

そして、部分補修を繰り返しても入られる場合は、被害レベルが進んでいる可能性があります。ねぐらや巣として認識されている場所は、鳩の執着が強く、素人の後付け補修では追いつかないことがあるからです。その場合の判断基準は、次の章で扱います。

Q. ネットを張ったのに鳩が入ってきます。全部やり直すべきですか?
A. 原因の場所によります。ネットの向きや長さ方向を間違えているなら全体の張り直し、固定間隔が広い・特定の隙間が空いているだけなら、その区間に固定具を追加する部分補修で足ります。網目が大きすぎて通り抜けられている場合は、網目サイズの合ったネットへの買い替えが必要です。まずはフンや羽毛が集中している場所を探し、入口を特定してください。

巣や卵があったら手を止める|法律と業者依頼の境目

鳥獣保護管理法の対象は「鳩と卵」で、巣そのものではない

ネットを張ろうとして室外機の裏をのぞいたら巣があった——このとき、絶対に自己判断で撤去しないでください。鳥獣保護管理法の対象となるのは「鳩と卵」だけで、巣そのものは法的保護の対象ではない、と整理されています。つまり問題は巣の有無ではなく、その中に卵やヒナがいるかどうかです。

ヒナや卵がある巣を撤去すると、結果として鳩と卵を傷つける行為になるので法律違反となります。1年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科される可能性があると説明されています。「知らなかった」では済まされない重さの規定です。制度の詳細は環境省のページで確認できます。

鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(環境省)

逆に言えば、鳩が巣を作っている途中や、留守の間で巣が空っぽなら撤去しても問題ないとされています。ここが自力対応の境界線です。中を確認するときは、掃除と同じくマスクとゴム手袋を着け、卵やヒナの有無を目で確かめてから判断してください。判断がつかないときは、触らずに自治体の担当窓口へ相談するのが確実です。

空の巣は早く撤去し、ネットで「作らせない」に切り替える

巣が空だと確認できたら、速やかに撤去します。ハトは古い巣を再利用するため、ヒナが巣立った後の空の巣は速やかに撤去することが重要とされているからです。放置すれば、同じ場所で次の繁殖が始まります。年間5〜6回の繁殖が可能な鳥が相手であることを思い出してください。

撤去したあとにすべきことが、防鳥ネットの設置です。鳩のテリトリーにしない、巣を作らせないために、確実に鳥の侵入を防ぐ防鳥ネットの活用が手段のひとつとして挙げられています。撤去だけで終わると、鳩は同じ場所に戻ってきます。掃除・消毒・ネット設置までを一連の作業として計画してください。

なお、卵やヒナがある巣の撤去は、市役所などに申請すれば撤去許可を得られる場合があります。ただし「原則として被害防除対策によっても被害が防止できない場合」という条件が付きます。つまり、ネットなどの防除策を試したうえで、それでも被害が止まらないという状況が前提です。窓口の運用は自治体ごとに異なるため、お住まいの市区町村に直接確認してください。

業者に頼む判断と、費用の目安

被害レベル3〜4まで進んでいる場合、自力で対処することは困難とされ、業者への依頼が推奨されています。高所作業になる、間口が広い、巣がある、フンが厚く堆積している——このいずれかに当てはまるなら、見積もりを取ることを検討してください。

費用の目安を挙げておきます。ワンルームマンションのベランダや室外機置場(横4mまで)なら34,800円、標準的なファミリーサイズのベランダ(横7.5mまで)なら38,000円で難燃性ネット取付と清掃消毒のセット、という価格例があります。一般的な相場としては、標準的なベランダの施工で60,000円程度まで、ネット取付に清掃消毒を加えて50,000円程度までとされています。鳩の巣がある場合は、巣を撤去しフンの処理、清掃と消毒などの作業が必要になるため60,000円から100,000円程度かかる、という目安も示されています。

費用に影響するのは、ベランダの広さや形状、高所作業の有無、清掃や消毒の必要性です。見積もりを比べるときは、工事費と清掃・消毒費を分けて確認することをおすすめします。総額だけを比べると、清掃が別料金の見積もりと込みの見積もりを取り違えて、あとで追加請求に驚くことになります。

⚠️ 注意:巣を見つけたら作業を中断してください

卵やヒナのある巣を自分で撤去すると、鳥獣保護管理法違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。撤去許可の申請先や運用は自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の担当窓口に相談してください。空の巣であれば撤去でき、その後にネットを張って「作らせない」状態に切り替えます。

まとめ|ベランダの防鳥ネットは早く、たるませずに

🐦 この記事の結論

防鳥ネットは鳩なら網目3cm(30mm)前後を選び、15〜20cm間隔でたるませずに張ります。巣や卵があるときは触らず、自治体か業者に相談を。

✅ 要点チェック
  • 網目:鳩は3cm前後、スズメは25mm以下
  • 固定:クリップは15〜20cm間隔で入れる
  • 順番:掃除と消毒を済ませてから張る
  • 賃貸:先に管理会社へ相談、穴は開けない
  • 法律:卵やヒナのある巣は撤去できない

ベランダの防鳥ネットは、道具の値段より段取りで結果が変わります。鳩がまだ手すりで羽を休めているだけのレベル1のうちに壁を作れば、鳩は別の場所を探しに行きます。逆に、ねぐらや巣として覚えられてしまうと、優れた帰巣本能を持つ鳥が相手ですから、何度でも戻ってきます。最初の一歩としておすすめしたいのは、メジャーでベランダの幅・高さ・奥行きの3辺を測り、そのメモを持って売り場に立つことです。網目サイズと寸法、この2つさえ決まっていれば、迷う時間はほとんどなくなります。

賃貸なら、採寸の前に管理会社へ一本電話を。持ち家でも、高所作業や巣の撤去が絡むなら業者の見積もりを取る判断は正しい選択です。今日ベランダに出て、フンがどこに集まっているかを見るところから始めてみてください。

※価格・商品の取り扱い・自治体の運用は変わることがあります。最新情報は各公式サイトや、お住まいの市区町村の窓口でご確認ください。

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この記事を書いた人

野鳥の教科書編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

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